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ラリーの伝説が“電動SUV”で復活!? ランチア新型「ガンマ HFインテグラーレ」パリで初公開! 375馬力の4WDが受け継いだ伝統とは?

375馬力の電動4WDを搭載! 往年の「HFインテグラーレ」と何が違う?

 かつての「デルタ HFインテグラーレ」がターボエンジンと機械式4WDシステムを武器にしていたのに対し、新型「ガンマ HFインテグラーレ」は前後にモーターを搭載したBEV(電気自動車)となっています。

 通常時のシステム最高出力は350ps(257kW)、最大トルクは509Nmで、バッテリー残量が90%を超えている状態でブースト機能を使用すると、最高出力は375ps(276kW)に達します。

 0-100km/h加速タイムは5.1秒で、最高速度は190km/h。容量97.2kWhの駆動用バッテリーを搭載し、WLTPモードで最大約676kmの航続距離を実現しています。

 4WDシステムは、路面状況に応じて前後輪への駆動力配分を制御。通常走行時には前輪駆動を主体として電力消費を抑え、必要に応じて後輪側のモーターを作動させます。ドライブモードには、前後の駆動力配分を50:50に固定する「4WD」モードも用意されています。

 さらに、フロントカメラで最大25m先の路面を読み取り、減衰力を自動調整する専用サスペンションを採用。足まわりには21インチの鍛造アルミホイールもオプションとして設定されています。

 このように、パワートレインやボディスタイルは往年の「デルタ」とは異なりますが、高性能な4WDモデルに「HFインテグラーレ」の名を与えるという伝統は、新型「ガンマ」にも受け継がれています。

 そしてもうひとつ注目したいのは、ランチアがこのモデルを発表したタイミングです。ランチアは2026年、ラリー競技への本格復帰を果たしました。「パリモーターショー2026」では、新型「ガンマ」とともに、競技車両の「イプシロン Rally2 HFインテグラーレ」も展示されています。

ランチア新型「ガンマ HFインテグラーレ」
ランチア新型「ガンマ HFインテグラーレ」

 そうしたスポーティなイメージを最も強く表現した存在として、ランチアは「ガンマ HFインテグラーレ」を位置づけています。ラリーへの復帰と市販車の高性能モデルを結びつけることで、かつてのランチアに備わっていたスポーツブランドとしての個性を、電動化時代に取り戻そうとする試みと見ることができそうです。

●「HFインテグラーレ」復活に込められた思いとは? ラリーへの復帰とランチアの新時代

 ランチアに「HFインテグラーレ」の名が復活したことに対し、海外のSNSでは歓迎する声が見られます。

 新型「ガンマ」のデザインについても、イタリア車らしいエレガントなスタイリングや、Cd値(空気抵抗係数)0.25という優れた空力性能を評価する反応があります。

 また、パワートレインが電動化され、ボディスタイルも往年の「デルタ」とは異なることから、新世代の「HFインテグラーレ」がどのような走りを披露するのか、関心を寄せるユーザーもいるようです。

 一方、ステランティスの共通プラットフォームを活用する新型「ガンマ」に対しては、ランチアならではの個性をどのように表現するのか、慎重に見守る声もあります。

ランチア新型「ガンマ HFインテグラーレ」
ランチア新型「ガンマ HFインテグラーレ」

 そんなランチアが「パリモーターショー2026」で打ち出しているのが、ブランドの再生を象徴する「Grace & Grit」というコンセプト。イタリア車ならではのエレガンスや快適性を意味する「Grace」と、モータースポーツで培った力強さやスポーツ精神を意味する「Grit」、その両方を融合させた新世代のランチアを象徴する存在が、今回の「ガンマ HFインテグラーレ」なのです。

 かつてWRCを席巻した「HFインテグラーレ」が、今度は375馬力の電動4WDとして復活。その姿形は大きく様変わりしましたが、エレガンスとスポーツ性を融合させるというランチアの哲学は、新しい時代にも受け継がれているようです。

 伝説の名称とともに再び歩み始めたイタリアの名門ブランド・ランチア。新型「ガンマ HFインテグラーレ」は、その新時代を象徴する1台となりそうです。

Gallery 【画像】漆黒のボディ&グリーンの専用インテリアに注目! 375馬力のランチア「ガンマ HFインテグラーレ」を写真で見る(30枚以上)

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