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マツダのロータリースポーツ“復活へ前進”か!? 新たな特許出願が相次いで公開!「510馬力の新世代クーペ」実現につながる技術とは?

ロータリーの弱点克服へ! マツダが相次いで出願した新技術とは?

 2026年、マツダが開発を続けるロータリーエンジンに新たな動きがありました。ロータリーエンジンの高出力化や排ガス性能の改善に関する複数の特許出願が、国内外で相次いで公開されているのです。

 なかでも注目したいのが、2026年8月13日に米国で公開された“EGR SYSTEM FOR ROTARY ENGINE(ロータリーエンジン用EGRシステム)”という特許出願。EGRとは“Exhaust Gas Recirculation”の略で、日本語では排ガス再循環と呼ばれる技術です。

 エンジンから排出されたガスの一部を吸気側へ戻すことで燃焼温度などを制御し、排ガス性能や燃費性能の改善を図る仕組みですが、ロータリーエンジンで活用するには、還流する排ガスの温度管理などが課題となります。

 今回の出願では、ロータリーエンジンの排気ポートを使い分け、比較的温度の低い排ガスをEGRに利用する構造を採用しています。

 さらに特徴的なのが、エンジンのサイドハウジング内部にEGR用の通路を設け、その周囲を流れる冷却水によって排ガスを冷やすという発想。通常のEGRクーラーに送る前にエンジン内部でも冷却することで、クーラー自体を大型化しなくても排ガス温度を下げられるようにしています。

 特許出願の説明によると、低温のEGRガスを多く利用できれば、高回転・高負荷での運転時にもロータリーエンジンの出力と排ガス性能を両立させやすくなるといいます。エンジン内部の構造を工夫して排気の熱を制御し、高性能なロータリーエンジンの実現につなげる技術といえます。

マツダ「アイコニックSP」
マツダ「アイコニックSP」

 マツダが公開しているロータリー関連の技術は、これだけではありません。

 2026年3月16日には、2ローター・ロータリーエンジンの燃料噴射を制御する“ロータリーピストンエンジンの制御方法及び制御装置”という特許出願が公開されています。

 特徴は、ふたつのローターで燃焼状態を調整し、それぞれから排出されるガスの空燃比を異なるタイミングで変化させること。空燃比とは、燃料に対する空気の割合のことで、燃料が多い状態をリッチ、空気が多い状態をリーンと呼びます。

 この技術では、ふたつのローターから排出されるリッチとリーンの排気をターボチャージャーのタービン内で混合。排気中の成分を反応させて温度を高め、触媒コンバーターを素早く暖める仕組みが考案されています。

 触媒コンバーターは、排ガスに含まれる有害物質を浄化する装置ですが、十分な浄化性能を発揮するには適切な温度まで暖める必要があります。そのため、同技術はエンジン始動後など、触媒が冷えている状態での排ガス性能改善につながると考えられます。

 さらに2026年5月18日には、“ターボ過給機つきロータリーエンジン”に関する2件の特許出願が公開されました。こちらは、触媒コンバーターの温度を制御するために、複数の排気経路やバルブを使い分ける技術です。

 1件は、ターボ過給時に高温の排ガスが触媒へ直接流れ込み、過熱することを防ぐもの。そしてもう1件は、触媒が十分に暖まっていない状態で排気経路を切り替え、効率よく暖機するための制御技術です。

 一連の技術を見ていくと、共通するテーマが浮かび上がります。それは、排ガスの熱を必要なときには利用し、熱くなりすぎる場面では適切に抑えるというものです。

 ロータリーエンジンは、軽量・コンパクトな構造やなめらかな回転フィールなど、多くの魅力を持つ一方、燃費や排ガス性能の改善が長年の課題とされてきました。今回公開された特許出願からは、そんなロータリーエンジンの課題に対して、マツダがさまざまな角度から技術開発を続けていることがうかがえます。

Next510psのロータリーPHEVが登場! 次世代スポーツカー実現への期待
Gallery 【画像】510馬力のロータリーPHEVも! マツダ「ビジョン クロスクーペ」と「アイコニック SP」を写真で見る(30枚以上)

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