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まさかの“エンジン車”復活へ! ポルシェが2028年に新型SUVを投入 “電動版「マカン」”と並売される理由とは

なぜエンジン車が復活? 最新の販売実績から見えてくるポルシェの戦略転換

 では、なぜポルシェは、BEV専用化を進めてきた「マカン」のクラスに、再びエンジン車を投入するのでしょうか?その背景にあるのが、世界的なBEV需要の変化です。

 ポルシェはかつて、2030年に世界販売の80%以上をBEVにすることを目指していました。ただし、この目標には各地域の顧客需要や電動化の進展状況に左右されるという条件がつけられていました。

 実際のところ、地域ごとにBEVの普及速度に差が生じており、ポルシェも電動化の進展が当初の想定より遅れていることを認めています。

 その変化を読み解く上で興味深いのが、「マカン」の販売実績です。ポルシェが公表した2025年1月から9月までの世界販売実績を見ると、「マカン」の販売台数は合計6万4783台。そのうちBEVは3万6250台、エンジン車は2万8533台と、この時点ではBEV版の方がエンジン車を上回っていたのです。

 ところが、2026年1月から9月までの販売実績では、この関係が逆転。同期間の「マカン」の販売台数は合計5万1025台で、BEV版の2万3029台に対し、エンジン版は2万7996台となりました。

 エンジン車とBEVでは販売地域や供給状況が異なり、モデルの切り替え時期による影響もあることから、BEV版「マカン」が一概に不振であると断定することはできません。それでも、2026年に入ってからの販売実績は、エンジン車に対する需要が依然として存在することを示しています。

 ポルシェにとって重要なのは、電動化を推進することだけではなく、異なるパワートレインを求める顧客のニーズに応えることなのでしょう。

 今回の新戦略を発表したのは、2026年からポルシェのCEO(最高経営責任者)を務めるミヒャエル・ライターズ氏。同氏が掲げる「Sportwagenschmiede ’35」では、ガソリンエンジン、PHEV、EVという3つのパワートレインを引き続き展開する方針が示されました。

 つまり、ポルシェはBEVをあきらめたわけではなく、BEVだけに依存せず、顧客の需要に合わせてエンジン車やPHEVも充実させる戦略へと軌道修正したのです。

BEV版のポルシェ「マカン4」
BEV版のポルシェ「マカン4」

 実際、上級SUVの「カイエン」は、エンジン車やPHEVとBEVを並行して展開する方針を打ち出しており、「マカン」のクラスでも同様の選択肢が用意されることになります。

 ここで気になるのは、今後登場する新型SUVが、どのようなキャラクターを持つモデルになるのかという点です。

 従来のエンジン版「マカン」はコンパクトなSUVでありながら、スポーツカーを思わせるハンドリングや力強い加速性能を備えていたことが魅力でした。一方、現行の電動「マカン」は、モーターならではの鋭い加速レスポンスや静粛性を武器としています。

 2028年に登場する新型SUVが、エンジン車特有のフィーリングや走りの楽しさをどのように表現するのか。そして、BEV版「マカン」とどのように差別化されるのかは、大いに気になるところです。

 エンジン車を求めるユーザーにとって、ポルシェの今回の方針転換は朗報といえるでしょう。2028年に発表される新型SUVが、従来のエンジン版「マカン」の魅力をどのような形で受け継ぐのか。今後の発表に期待が高まります。

Gallery 【画像】ポルシェらしいスポーティなデザインに注目! 新型SUVと並売される電動「マカン」を写真で見る(30枚以上)

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