「タイヤからタイヤへ」の水平リサイクルへ一歩! ブリヂストンがS耐岡山で実戦投入した「再生カーボンブラック配合レースタイヤ」は何がスゴい?
ST-Qクラス2台に実戦投入
ブリヂストンは、モータースポーツを「走る実験室」と位置づけて、そこから得られた知見や技術を市販タイヤに展開する取り組みをしています。

今回のスーパー耐久岡山で披露された、再生資源を使用したレースタイヤ。実は再生カーボンブラックを使ったレースタイヤ自体は、これが初めてではありません。
2025年にオーストラリアで開催されたブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)のソーラーカー用タイヤとして、実証機から得られた再生カーボンブラックを初採用したタイヤが使われています。
BWSCとは、北のダーウィンから南のアデレードまでオーストラリア大陸をおよそ3000km、およそ6日間をかけて縦断する過酷なソーラーカーレースで、2年に一度開催されています。
ちなみにブリヂストンは2013年にタイトルスポンサーとなり、以来タイヤサプライヤーとしてBWSCを支え、2025年大会に出場する32チームにこのタイヤを供給しました。 ただしBWSCとS耐におけるタイヤ使用環境は異なります。
タイヤ1本にかかる荷重は、S耐の場合1本あたり約650kg(BWSCは約100kg)、最高速度はS耐が約220km/h(BWSCは約120km/h)。またタイヤの変形量も、BWSCが直線主体で変形が小さいのに対し、S耐の場合はサーキットでの走行となり、変形量が大きいという違いがあります。
S耐は高荷重・高速・低内圧走行というより厳しい環境で、そんな環境下でも再生カーボンブラックの耐久性や性能を発揮できることを実証するために、今回2台のマシンに装着されました。
装着されたのは、ST-Qクラスに参戦する12号車MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept、32号車TGRR GR86 Future FR conceptの2台。

10月25日に行われた決勝当日、朝は雨模様だったのですが途中から天候が回復、この再生資源を使用した新たなドライ用タイヤで無事レースを走ることができました。
結果、装着した2台とも無事完走しました。
今回実戦投入された知見をフィードバックし、さらに再生資源・再生可能資源適用モータースポーツタイヤをアップデートさせていくとのことです。

※ ※ ※
ちなみにブリヂストンは、2027年シーズンからSUPER GTのGT500クラスのオフィシャルタイヤサプライヤーとなります。
11月7−8日にもてぎで開催される2026年シーズン最終戦が、タイヤコンペティション最終年となります。
また世界最高峰のEVレース「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」では、2026/27シーズンより単独タイヤサプライヤーとなります。今後の動きにも注目です。
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