半世紀前のスーパーカーブームが懐かしい! 当時の少年たちはみんな名前を知っていた“困り顔”の初代「ギブリ」ってどんなクルマ?
11月に開催されるRMサザビーズ「ミュンヘンオークション」に出品
1970年代後半、日本中の少年たちを熱狂させたスーパーカーブーム。ランボルギーニ「カウンタック」やフェラーリ「512BB」、ロータス「ヨーロッパ」といったクルマの名前を、当時の少年たちは夢中になって覚えました。
そんな時代、クルマ好きの少年たちが名前を知っていたモデルのひとつが、マセラティ「ギブリ」です。
なぜ、実車を目にする機会も少なかったイタリアの高級スポーツカーを、当時の少年たちは知っていたのでしょうか。
きっかけのひとつは、池沢さとし氏の漫画『サーキットの狼』に代表されるスーパーカーブームです。漫画や自動車雑誌、スーパーカー図鑑、カード、スーパーカー消しゴム、コーラビンの裏ぶたなどを通じて、少年たちは世界中のスポーツカーの名前や最高速度、エンジン形式まで覚えていきました。
実車を見たことがなくても、車名だけは知っている。そんな時代だったのです。
今回、RMサザビーズの「The Munich Auction」に登場するのは、1968年式のマセラティ「ギブリ4.7クーペ」です。

ギブリが初めて公開されたのは1966年のトリノ・モーターショー。デザインを手がけたのは、当時まだ若手だったジョルジェット・ジウジアーロです。
低く構えたロングノーズと、後方へなだらかに傾斜するファストバックスタイルが特徴で、イタリアンGTらしい優雅さと迫力を兼ね備えていました。
車名のギブリは、北アフリカの砂漠地帯などで吹く熱風に由来します。その名にふさわしく、ボンネットの下には4.7リッターV型8気筒エンジンを搭載。最高出力は310馬力を発生し、最高速度は260km/hを超える性能を備えていました。
当時のライバルにはフェラーリ「365GTB/4デイトナ」などがいました。ギブリは単に美しいだけのクルマではなく、長距離を高速で走るグランツーリスモとしても高い実力を持っていたのです。
1967年から1973年まで生産された初代ギブリのうち、4.7リッターV8を搭載したクーペは約745台とされています。今回の出品車は1968年6月18日に完成し、イタリアのモデナに新車として納車されました。2014年に現在の出品者が取得しています。
ボディカラーは、もともとの濃い赤「ロッソ・アルコヴェッジョ」から、現在は明るい赤へと変わっています。インテリアはブラックレザーで、オリジナルの内装と考えられています。車台番号とエンジン番号も一致する個体です。
今回のオークションでは、最低落札価格を設けない条件で出品され、予想落札価格は12万ユーロから17万ユーロ(日本円でおよそ2110万円から2990万円)となっています。
VAGUEからのオススメ
クルマ好きの男が「本気で欲しい」と思ったミニバン! マイチェンした「新型セレナ」の圧倒的完成度【PR】
