VAGUE(ヴァーグ)

WRC黄金時代を駆け抜けた伝説の4WD! 80年代のグループBを席巻したアウディ「スポーツクワトロ」は なぜ特別な存在なのか

予想落札価格は約1億3040万〜1億4960万円

 1980年代、世界ラリー選手権(WRC)には「グループB」と呼ばれる特別なカテゴリーが存在しました。

 市販車をベースにしながらも、非常に自由度の高い開発が認められたこのカテゴリーでは、各メーカーが技術と資金を惜しみなく投入。モータースポーツ史に残る数々の名車が誕生しました。

 その時代を象徴する1台が、アウディ「Sport quattro(スポーツクワトロ)」です。

1985年式アウディ「スポーツクワトロ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
1985年式アウディ「スポーツクワトロ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 アウディは1981年、WRCにフルタイム4WDシステム「quattro(クワトロ)」を投入。それまで後輪駆動が主流だったラリーの世界に革命を起こしました。

 その後、ランチアやプジョーなどが専用設計のマシンで参戦すると、アウディもさらなる戦闘力を求めて開発したのがスポーツクワトロです。

 1983年のフランクフルトモーターショーで発表された同車は、ベースとなったクワトロからホイールベースを320mm短縮。狭く曲がりくねったラリーコースでの運動性能を高めるとともに、ボディには軽量なケブラー素材を採用しました。

 搭載するのは2.1リッター直列5気筒ターボエンジンです。20バルブヘッドを備え、ロードバージョンでも最高出力306馬力を発生。競技仕様では500馬力を超えるパワーを発揮したといいます。

 スポーツクワトロの生産は、ドイツのコーチビルダーであるバウア社が担当。生産台数は214台とされ、そのうち164台が顧客向けに販売されました。

 まさにグループB時代を象徴するホモロゲーションモデルです。

 今回、ブロードアロー・オークションが2026年11月7日にスイス・チューリッヒで開催するオークションに出品するのは、1985年式のスポーツクワトロです。

 ボディカラーはトルネードレッド。内装はクォーツ/グラファイトのレザーとアルカンターラの組み合わせです。

 走行距離は8万2229km。1985年に最初のオーナーへ納車され、2006年まで同じオーナーが所有していました。その後もスイス国内で大切に維持され、整備記録簿2冊なども付属します。

1985年式アウディ「スポーツクワトロ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
1985年式アウディ「スポーツクワトロ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 オークションの予想落札価格は68万〜78万スイスフラン。2026年10月30日の為替レート(1スイスフラン=約191.8円)で換算すると、約1億3040万〜1億4960万円という評価になります。

 ラリーの歴史を変えたクワトロの進化形であり、グループBの熱狂を現在に伝えるスポーツクワトロ。1980年代のラリーに夢中になった世代にとっては、今なお特別な響きを持つ1台でしょう。

Gallery 【写真】伝説の始まり!41年前のアウディ「スポーツクワトロ」を見る(22枚)

VAGUEからのオススメ

クルマ好きの男が「本気で欲しい」と思ったミニバン! マイチェンした「新型セレナ」の圧倒的完成度【PR】

クルマ好きの男が「本気で欲しい」と思ったミニバン! マイチェンした「新型セレナ」の圧倒的完成度【PR】

RECOMMEND