WRC黄金時代を駆け抜けた伝説の4WD! 80年代のグループBを席巻したアウディ「スポーツクワトロ」は なぜ特別な存在なのか
予想落札価格は約1億3040万〜1億4960万円
1980年代、世界ラリー選手権(WRC)には「グループB」と呼ばれる特別なカテゴリーが存在しました。
市販車をベースにしながらも、非常に自由度の高い開発が認められたこのカテゴリーでは、各メーカーが技術と資金を惜しみなく投入。モータースポーツ史に残る数々の名車が誕生しました。
その時代を象徴する1台が、アウディ「Sport quattro(スポーツクワトロ)」です。

アウディは1981年、WRCにフルタイム4WDシステム「quattro(クワトロ)」を投入。それまで後輪駆動が主流だったラリーの世界に革命を起こしました。
その後、ランチアやプジョーなどが専用設計のマシンで参戦すると、アウディもさらなる戦闘力を求めて開発したのがスポーツクワトロです。
1983年のフランクフルトモーターショーで発表された同車は、ベースとなったクワトロからホイールベースを320mm短縮。狭く曲がりくねったラリーコースでの運動性能を高めるとともに、ボディには軽量なケブラー素材を採用しました。
搭載するのは2.1リッター直列5気筒ターボエンジンです。20バルブヘッドを備え、ロードバージョンでも最高出力306馬力を発生。競技仕様では500馬力を超えるパワーを発揮したといいます。
スポーツクワトロの生産は、ドイツのコーチビルダーであるバウア社が担当。生産台数は214台とされ、そのうち164台が顧客向けに販売されました。
まさにグループB時代を象徴するホモロゲーションモデルです。
今回、ブロードアロー・オークションが2026年11月7日にスイス・チューリッヒで開催するオークションに出品するのは、1985年式のスポーツクワトロです。
ボディカラーはトルネードレッド。内装はクォーツ/グラファイトのレザーとアルカンターラの組み合わせです。
走行距離は8万2229km。1985年に最初のオーナーへ納車され、2006年まで同じオーナーが所有していました。その後もスイス国内で大切に維持され、整備記録簿2冊なども付属します。
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