東京駅の中で“シャンパン朝食”!? 9種のオードヴルを味わう「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」の優雅な朝
初めて来た場所なのに、なぜか落ち着く雰囲気がある、レトロ建築のカフェやレストラン。職人の技が光る壁の模様や飾り、大正ガラスの窓など現代では再現できない繊細な建築美を眺めるのはもちろんですが、何度もペンキを塗り重ねられた結果、でこぼこしている窓枠や腰板、柱に残る傷や凹みなどを眺めつつ、この建物に集ったであろう古き良き時代の人々に思いを馳せるといった楽しみも。
そんな、ノスタルジックなカフェやレストランで、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか。

国指定重要文化財。2012年に創建当時の姿に復原された、壮大なスケール感を持つ駅舎
1908(明治41)年着工、1914(大正3)年に開業した日本の玄関口、東京駅。日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾設計、赤いレンガと白い石(花崗岩)とのコントラストが特徴的な、純西洋風の3階建ての建物は、関東大震災でもびくともしなかったほど堅牢だったと伝えられています。
その駅舎内にあるのが東京ステーションホテル。駅舎が完成した翌年、1915(大正4)年創業の名門ホテルです。
ホテルの1階にあるのが「ロビーラウンジ」。宿泊者ではなくても利用でき、真っ白な壁に高い天井、そして縦長の大きな窓からは柔らかな自然光が差し込む、洗練された空間です。
「2007年から5年間行われた、保存・復原工事の際にフルリノベーションしていますが、構造などには建設当時のままのところはいくつかあります。ちなみに駅舎にはドームが2つありまして、昔は南のドームは乗車専用、北は降車専用の場所だったんです。そしてこの場所は元々、3等車の待合室だったんですよ」と話すのはスタッフの黒田さん。
3等車でここまで広く立派な構造だったのなら、1等車、2等車の待合室はどうなっていたのか、興味が湧いてきます。
ロビーラウンジ内で印象的なものの一つが、レストランを囲むように備え付けられているカットガラス。外の明かりを反射し、時には七色に光るように見えるのが優雅。他にも、ソファーやシャンデリア、カーテンなどの調度品が作り出す、クラシックだけれどどこかモダンな雰囲気に圧倒されます。
江戸川乱歩や内田百閒、松本清張ら文豪ともゆかりの深いホテル。そのロビーラウンジで味わいたい、おすすめのモーニングとスイーツを紹介します。

朝から優雅な気分に浸れるモーニングプレートセット
2026年7月から登場したメニュー「彩り豊かな9種のオードヴル モーニングプレートセット」。前日12時までの予約制で、提供時間は8:00〜9:30LOです。
「スープやサラダとともに、一皿に美しく仕立てた9種のオードヴルを味わう、心満たされる新スタイルの朝食セットです。本日のスープ、サラダ、ヨーグルト、オードヴルバリエ、パン、ジュース、コーヒーまたは紅茶のセットになります」。
オードブルはサラミとドライフルーツや生ハム、パテ、サーモンポテトサラダなど、彩り、飾り付けも華やか。朝食ですが、オードブルが綺麗なのでお酒と一緒に味わいたくなりそうです。
「追加注文になりますがシャンパンと味わうのもおすすめですよ」。確かに! お休みの日の朝、このオードヴルに、シャンパンでスタートするのも、贅沢な時間になりそうです。
実際に味わってみると、サラダにピクルス、ソテーなど、野菜が豊富な上、一つ一つが丁寧に作られているので、次はどれを食べようか、選ぶのも楽しくなってきます。朝をゆったり過ごしたい人だけではなく、朝からパワーチャージをしたい、という人にもおすすめです。

取材時に味わった、旬の果物を楽しむケーキ
そして、旬のフルーツのおいしさを感じるケーキたち。取材時に味わったのは、写真の手前から時計回りに、レモンのムース、シャインマスカットのタルト、メロンのショートケーキです。夏らしさ満点。ミントブルーのストライプ柄のポットやカップとも好相性。夏らしさ、爽やかさを感じます。ケーキの種類は季節によって変わるため、写真と同じ商品が現在も提供されているとは限りません。
レモンのムースは、三層になっていて、レモンのジュレやクリームに、アーモンドのサブレが土台になっています。シャインマスカットもアーモンド生地の土台に生クリーム、シャインマスカットのフルーティーさ、ジューシーさを生かした構成です。
そして、取材時にケーキの中で一番人気と紹介されたショートケーキ。夏限定のメロンを使った一品は、口の中に入れた瞬間、メロンが溶けるかのような美味しさ! フルーツそのもののおいしさを生かしたスイーツたちはもちろん、スイーツ担当のシェフにも感動! 今年の誕生日は、ここのケーキで祝いたい!
アフタヌーンティーも季節ごとの内容で提供されます。訪れる時期のメニューと予約条件は、公式案内で確認してください。
今度、早朝に東京駅から新幹線に乗る前には、このモーニングを食べてから出発したい! または東京駅周辺を散策する前に、ここで朝食を食べてから出かけたい! と思ってしまうモーニングにケーキ。100年を超える西洋建築、そして優雅な雰囲気の中で味わうスペシャルな時間は、ここが大勢の人が行き交う駅の中だということを一瞬忘れてしまうほどです。
モーニングプレートとアフタヌーンティは要予約ですが、それ以外の時間帯によっては、行列を覚悟しないと入れないほど人気というのに納得。東京在住でも、機会があれば泊まってみたい、そして今度はバー&カフェにも行ってゆっくりと過ごしたい! 建物の中を色々眺めたい! と思えるスペシャルな空間でした。
店舗情報
「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」
住:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅丸の内南口側1階
TEL:03-5220-1260
営:8:00~20:00 (19:30 LO)
休:なし
*満席時は利用時間90分まで(土日祝は60分まで)。
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