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スーパーカー世代には懐かしい!51年前の「黄色いボーラ」の令和での価値は? 4.9リッターV8搭載の貴重な後期モデルの魅力とは

落札予想価格は10万〜15万ユーロ

 1970年代半ばに日本で巻き起こったスーパーカーブーム。

 当時、小学生を中心に、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェといった欧州の高性能スポーツカーが大人気となり、スーパーカーの写真を集めたカードや消しゴムまで流行しました。

 テレビや雑誌で見た憧れのクルマを、街中でひと目見ようと出かけた少年も少なくありません。

 そんなスーパーカー世代にとって、マセラティ「ボーラ」という名前は、かなり馴染みのあるものではないでしょうか。

 ボーラは1970年代に注目を集めたイタリアン・スーパーカーの1台です。

1975年式マセラティ「ボーラ4.9」Peter Mosoni(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
1975年式マセラティ「ボーラ4.9」Peter Mosoni(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 今回、ドイツで開催されるRMサザビーズの「ミュンヘンオークション2026」に出品されるのは、1975年式のマセラティ「ボーラ4.9」。これはボーラのなかでも、より大排気量のV8エンジンを搭載した希少なモデルです。

 ボーラは、1971年に登場したマセラティ初の本格的なミッドシップ・スーパーカーです。デザインを手がけたのは、当時イタルデザインを率いていたジョルジェット・ジウジアーロ。低く構えたノーズからリアに向かって流れるようなボディライン、そして特徴的なリア周りなど、現在見ても独特の存在感があります。

 ボーラの大きな特徴は、スーパーカーらしいスタイリングだけではありません。ステンレス製のルーフパネルや、油圧によって調整できるシートなど、当時としては先進的な装備も採用していました。エンジンをミッドシップに搭載しながらも、快適性や実用性にも配慮した設計だったのです。

 デビュー当初のボーラには4.7リッターV8エンジンが搭載されていましたが、1973年には4.9リッター仕様が追加されます。今回出品される1975年式は、この4.9リッターV8を搭載するモデルです。

 ボーラは1978年に生産を終了するまでの約8年間で、わずか564台しか製造されませんでした。そのうち4.9リッターエンジンを搭載したモデルは275台。つまり、今回の個体はボーラ全体のなかでも希少性の高い1台ということになります。

 今回の個体は、1975年3月にアメリカ市場向けに製造されたものです。ボディカラーは工場出荷時の正しい組み合わせであるイエローの「ジャッロ」。インテリアにはブラックのコノリーレザーを採用しています。

 エンジンはオリジナルの個体と一致するマッチングナンバーを保持しており、トランスミッションはZF製の5速MTです。美しくレストアされており、現在はヨーロッパ仕様のすっきりとしたバンパーを装着しています。また、2017年からオーストリアで登録されているほか、マセラティのテクニカル&エステティック・キャラクター証明書も付属します。

1975年式マセラティ「ボーラ4.9」Peter Mosoni(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
1975年式マセラティ「ボーラ4.9」Peter Mosoni(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 1970年代のスーパーカーというと、どうしてもフェラーリやランボルギーニに目が向きがちですが、ボーラもまた、当時のイタリア車が持っていた独創性を象徴する1台です。とくに4.9リッターV8を搭載する後期モデルで、オリジナルエンジンを保持し、正しい工場出荷時のカラーリングを残しているという点は、コレクターにとって魅力的でしょう。

 RMサザビーズが提示する落札予想価格は10万〜15万ユーロ。日本円にして約1780万〜2670万円です。今回は最低落札価格なしでの出品となります。

 スーパーカーブームを知る世代には懐かしく、また希少な4.9リッター仕様ということで、どのような評価を受けるのか注目したいところです。

Gallery 【画像】うわ懐かしい!半世紀前のマセラティ「ボーラ」後期型を見る(21枚)

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