「F40」「ディアブロ」で激走! ジェイ・ケイ私物のスーパーカーがバトルする伝説の作品【MVの名車】
スーパーカーはジェイ・ケイの私物!?
登場するのはフェラーリ「F40」、フェラーリ「F355」、そしてMVのなかでジェイ・ケイがステアリングを握る紫色のランボルギーニ「ディアブロSE30」という3台。
F40はフェラーリ創立40周年を記念して1987年に発表された限定モデル。リアミッドシップで搭載される2936ccのV8 DOHCツインターボエンジンは478psを発揮。レーシングカーを彷彿させるボディデザインはピニンファリーナが担当した。
車体はCFRPやアルミを多用して徹底的な軽量化が施され、車両重量は1100kgにまで絞り込まれた。ちなみに日本車でいうとトヨタ「ヤリスハイブリッド」とほぼ同じ重量。F40がいかに軽いかがわかるだろう。公称の最高速度は324km/hで、当時の世界最速だった。
F40の発表はフェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリの悲願でもあり、イタリア・マラネロで開催された発表会には当時89歳だったエンツォ自身も出席した。
1994年に登場したF355は、フェラーリが新しい扉を開けたモデルといっていいだろう。ハイパワーのスーパーカーはどうしても乗り手を選ぶが、F355は乗り手を選ばず誰もがフェラーリのドライビングを楽しめるようにしたモデルだった。それを象徴する出来事が、1997年にF1マチックを追加したことだろう。
クラッチ操作を必要とせず、ステアリングに設置されたパドルシフトでギアを操作しながら2ペダルでフェラーリをドライブできるので、ストップ&ゴーが多い都市部で暮らすオーナーを中心に歓迎された。
F355のパワーユニットは最高出力380psを発揮する3496ccのV8 DOHC。車名は3.5リッター5バルブに由来する。
デビュー時はクーペ(ベルリネッタ)とディタッチャブルトップ(GTS)が用意され、翌年にはオープンモデル(スパイダー)がラインナップに加わった。
●ジェイ・ケイのイメージが強い「ディアブロSE30」
最後に紹介するのはランボルギーニ・ディアブロ。スーパーカーブームのなかでも別格の存在だった「カウンタック」の後継モデルで、1990年に登場。カウンタックを象徴するシザードアを継承した。
ベースモデルに搭載されるのは最高出力492psを発揮する5707ccV12 DOHCエンジンで、後輪を駆動させるリアミッドシップレイアウト。最高速度はF40より1km/hだけ速い325km/hと発表された。
ランボルギーニは1993年以降、ディアブロに4WDモデルや6リッターエンジン搭載モデルなどの派生モデルを登場させたが、「Cosmic Girl」で使用されたディアブロSE30もそのひとつだ。
これはランボルギーニの創立30周年を記念した150台限定のスペシャルモデルで、専用のエアロパーツをまとって空力性能を高め、軽量化もおこなわれている。
MVで登場しているパープルのSE30を、ジェイ・ケイが実際に所有していたのは有名な話。MVには運転シーンも登場するが、なんとこのディアブロは右ハンドル。少数だけ製造されたイギリス仕様になる。
2017年には、ジェイ・ケイが所有していた紫色のディアブロSE30が売りに出されたことが話題になった。しかし、「Cosmic Girl」のMVが公開された後にはジェイ・ケイがこのディアブロを大破させたなんていう話もあったので(あくまで噂だが)、売りに出されたディアブロが「Cosmic Girl」で使われたものなのか、あるいは別なのか、再生させたものなのか、そもそも大破の噂がガセだったのかは定かではない。
「Virtual Insanity」、「Cosmic Girl」などが収録された『Travelling Without Moving』は、Jamiroquaiの傑作といっても過言ではないだろう。ちなみに、ジャケットではフェラーリのエンブレムにJamiroquaiのシンボルマークであるメディシンマンを象っていて、このアートワークのために数億円の使用料をフェラーリに支払ったといわれている。
2021年5月には、腕時計ブランドであるリシャール・ミルが、マクラーレン・オートモーティブとの5年目のパートナーシップを記念した106本の限定モデル“RM 40-01 オートマティック トゥールビヨン マクラーレン スピードテール”を発売した。マクラーレンはこの時計のPVを公開しているが、それは「Cosmic Girl」のMVをトリビュートした作品になっている。
page
VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】