「F40」「ディアブロ」で激走! ジェイ・ケイ私物のスーパーカーがバトルする伝説の作品【MVの名車】
動く床のMVで日本でも有名となったJamiroquai
アシッド・ジャズ/クロスオーバー・ファンクにおいて20世紀を代表するバンドJamiroquai。1996年にリリースされたサードアルバム『Travelling Without Moving』(邦題では”ジャミロクワイと旅に出よう”というサブタイトルがついている)から最初にシングルカットされた「Virtual Insanity」のMVは衝撃的だった。
グレーの無機質な空間に佇むジェイ・ケイ。ピアノから始まり、ビートが刻まれると床が動くなかでリズミカルに踊り出す。その様子を1台の定点カメラで捉えるMVは息をのむほどクールで、一瞬でその世界観に引き込まれていく。このMVは1997年のMTV Video Music Awardsで10冠を記録。Jamiroquaiの名を世界に知らしめる作品となった。
余談だが、このMVは前後左右に動く床の上でジェイ・ケイが踊っているように見えるが、これはトリック。実際は壁が動いている(しかも人力で動かしている)のだ。
そんな「Virtual Insanity」の次にシングルカットされたのが1996年12月にリリースされた「Cosmic Girl」だ。
●いかにもクルマ好きが作りそうなMV
タイトルどおり、どこか狂気すら感じる「Virtual Insanity」のMVから一転、「Cosmic Girl」はストーリーなど関係なし! ジェイ・ケイがやりたい放題に遊んでいるMVとなっていて、当時大きな話題となった。
無類のスーパーカーマニア、なかでもフェラーリに並々ならぬ愛情を注いでいることで有名なジェイ・ケイ。彼は疾走感のあるジャズ・ファンクであるこの曲に合わせ、撮影のために封鎖したスペインの道路で夜明けから暗くなるまでひたすらカーチェイスをしている。
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