「コスプレはアニメだけじゃない!」正統なクラシックカーイベント「サイドウェイ・トロフィー」の楽しみ方とは
参戦者だけでなく観客もコスプレしてサーキットを楽しむ
「フェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィー」では、お手本としている「グッドウッド・リバイバル・ミーティング」と同じく、4輪クラシックカーによるレースだけではなく、2輪のクラシック・モーターサイクルのレースもおこなわれる。

●ドライバーから観衆までみんなで作る“日本一お洒落なサーキットイベント”
まず2輪車では、小排気量クラスの「ヴィンテージTT(Vintage Tourist Trophy)」をはじめ、純レーシングマシンと大排気量車による「サラブレッド/ゴールデン・エラ/プロダクション(3クラス並走)」と、主に排気量やマシンのタイプ別にクラス分けされる。
加えて、オートバイとサイドカー双方のレースで活躍した伝説のレーサーの名を冠する3輪サイドカーのカテゴリー「フレディ・ディクソン・トロフィー(Freddie Dixon Trophy)」も設定されていた。
一方4輪車のプログラムは、ツーリングカーによる「ティントップ・カップ(TinTop Cup)」、スポーツカーによる「エバーグリーン・カップ(Evergreen Cup)」という各10周のスプリントレースに加えて「セブリング40mトロフィー(Sebring 40m Trophy)」と題されたツーリングカー/スポーツカーによる40分耐久レースがおこなわれる。
またランチタイムには、2輪と4輪の双方でパレードランの時間が設けられ、それぞれ「カフェ・レーサーズ・トリビュート」、「RACメモリアルラン」と銘打たれていた。
これらのレースについては、筆者自身がまったくの門外漢である2輪はさておき、4輪カテゴリーはなかなか見ごたえのあるものであった。
現代的なラジアルタイヤではなく、昔ながらのバイアスタイヤは車両コントロールがかなり難しいようで、コース上では時おりスピンやコースアウトも発生する。それでも、分別のある大人のドライバーたちはテクニック、マナーともに上々の様子。大きなアクシデントやトラブルにつながることなく、安全かつスムーズにプログラムが進行したのだ。
さて、ここまではレースやエントラントについての話題を中心にレポートさせていただいたが、ここからは袖ヶ浦フォレストレースウェイに集うゲスト(見物客)にとっての「観る楽しみ」を話題としたい。

英国グッドウッド・リバイバルを目指すこのイベントでは、エントラントやスタッフがクラシカルなコスプレをおこなうというのは、前述のとおりである。
なかでもサイドウェイ・トロフィーにおける最高の名物となっているのが、決勝レースのスタート前にグリッドでマシンを誘導する「グリッドレディ」たちである。ボランティアとしてこのイベントに参画するグリッドレディ軍団は、おそらくはアンティークの古着と思しき1950-60年代風のコスチュームとメイクでバッチリと決めて、スタート前のセレモニーや表彰式ではレースの「華」となる。
また開会式などのセレモニーでは、イギリス人と日本人コンビによる本場仕込みのバグパイプ生演奏も入り、英国的に厳かな印象をさらに高めている。
そして、レース観戦のためにやってきたゲストのなかにも、クラシックな服装に身を包んだ人がかなりの割合で存在する。つまり、会場に集うすべての人間が往年のスタイルを意識し、みんなで協力して憧れのグッドウッドの雰囲気を醸し出そうとしているのだ。
さらに、クラシックカーを所有するゲストが自身の愛車とともに観戦に行く際には、愛車をパドック内に設けられたクラシックカー専用スペースに置くことも可能となる。
まだまだ「グッドウッド・リバイバル・ミーティング」のように、イベント会場180度見渡す限りがクラシックというわけにはいかないながらも、サイドウェイ・トロフィーが日本一お洒落なサーキットイベントであることは間違いないだろう。
次回の「フェスティバル・オブ・サイドウェイ・トロフィー」は、来年春におこなわれる予定とのこと。興味を持った人は、この素敵なイベントに遊びに行くために古着屋回りをしたり、ネットを物色したりする、あるいは、おじいちゃんやおばあちゃんが若かったころに愛用していた服や小物を借り出すなど準備の段階から楽しみつつ、ぜひとも足を運んでいただきたいところである。
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