【英国流痛車】ポルシェ「911GT3」ポリス仕様にはプレ値がつくのか!?
ポルシェ「911GT3」のポリス仕様にはプレ値がつくのか
クルマの楽しみ方というのはいろいろある。サーキットで、峠道で、オフロードで、夜の高速道路で、と走るステージだけを取ってみても、さまざまだ。その上、クルマをカスタマイズするのが好きという人もいればコスプレ的にクルマを楽しんでいる人もいる。日本が発祥となる“痛車”などは、その究極の姿だろう。

痛車というと、アニメなどのキャラクターを全面に推し出したクルマをイメージする人もいるだろうが、実はそれだけではない。
たとえば、軽バンをベースに“篠原重工”の業務車両をつくるというのも、痛車の範疇に入る。一応説明しておくと、篠原重工というのは98式AV、通称「イングラム」を開発したメーカー(架空の企業)である。これ以上の説明は長くなるので、『機動警察パトレイバー』で検索してもらいたい。
また、以前の取材したことのあるフィアット「500」をベースにイタリアの国家警察車両を模してカラーリングされたクルマの完成度の高さは、かなりのものだった。ブルーを基調としたボディに“POLIZIA”の文字を、書体まで同じものとして入れているところなどは、研究の深さを感じさせるものだった。
●ドイツのポリスカー仕立てはウケがいい?
今回紹介する、シルバーストーンオークションに出品された996型ポルシェ「911GT3」は、そんな痛車の範疇に入るものだ。ベースとしているのは、ドイツ連邦共和国の自治体警察車両。
残念ながら、どの自治体の車両が元ネタとなっているのかまでは分からないが、緑のボディカラーと“POLIZEI”の文字は、かなりそれっぽく感じられる。
ベース車の911GT3は、レースに参戦する人に向けて開発された、3.6リッター水平対向6気筒エンジンを搭載したクルマだ。最高出力355psは、標準モデルよりも59psパワーアップしており、2シーター化やエアコンなどを外すことで実現した軽量化など、その中身はかなりスパルタンなものとなっている。
出品された個体は2000年式で走行距離は7万4105kmと、21年経過したドイツ車としては走行距離が少ないといえるだろう。
オークショネアの説明によると、このカラーリングとルーフのランプは、「簡単に取り外せる」とのこと。ランプに関してはキャリアに取り付けられているだけなので取り外しは簡単だろう。カラーリングに関しては、おそらくラッピングでの仕上げだろう。つまりこのクルマは、そう大きな手間を掛けずにノーマル状態へと戻せる996GT3ということだ。
ハンマープライスは4万8375ポンド(邦貨換算約740万円)。価格的には、いまが底値ではないかといわれている996型911GT3では、標準的なプライスと考えていいのかもしれない。
裏を返せば、ポリス仕様にカスタムした分のプレ値は付いていないということだ。もし本気でポリス仕様に仕立てていたらプレ値がついたのか、それともすぐに純正の姿に戻せるから標準的な落札価格をキープできたのか。おそらく後者であろうと推測できるが、リセールを考えた911の楽しみ方のひとつとして記憶にとどめておいてもいいだろう。
ポルシェ「911GT3」の警告灯の点滅を【動画】で確認する
●2000 Porsche 911(996)GT3
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