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「ミウラ」の名を冠したパワーボートはランボルギーニ製V12エンジンを2基搭載していました

「ミウラ」と名付けられたパワーボートとは

 一方、この38フィートのアルミニウム製モノハル型オフショア・クラス1ボートの船体は、北イタリア・トスカーナ州のアドリア海側、造船とリゾートの街ヴィアレッジョに本拠を置くボートビルダー「CUV(Cantieri Uniti Viareggio)」によって製造された。

ランボルギーニ製V12ユニット2基掛け。最高出力はそれぞれ720馬力だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
ランボルギーニ製V12ユニット2基掛け。最高出力はそれぞれ720馬力だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●1984年シーズンの世界選手権チャンピオンマシン

 もともと「ミウラ」と名づけられた当初は、意外にも北米マーキュリー・マリーン社製「メルクルーザー(MerCruiser)」V8エンジンが2基搭載されていたが、ほどなくランボルギーニ製V12ユニット2基掛けに変更されることになった。

 それぞれ720psを発生するこのV12ユニットは、装備重量でも1基あたり360kg。当時のオフショア競技用パワーボートの動力として通常使用されていたディーゼルのパワートレインよりも明らかに軽く、パフォーマンスの向上に貢献したとされている。

 ところでUIM世界選手権の1984年シーズンが開幕した段階で、この「ミウラ」を委ねられたアルベルト・ペトリ選手は、まだパワーボート競技界では新人選手に過ぎなかった。しかし彼は、CUVが本拠を置くヴィアレッジョで開催されたレースにて、この「ミウラ」とともにいきなりのデビューウィンを果たしてみせる。

 さらにペトリは、ローカル選手権のチャンピオンであったフランコ・スタートゥア選手とともに、この1984年シーズンに世界選手権タイトルを獲得。この年間タイトルはCUV社にとっては3回目となり、オフショアボート界における大手コンストラクターとしての同社の地位を盤石なものとした。

 翌1985年シーズン、ペトリ選手はイギリスのコーズでのレースに出場する写真で記録されているように、プライベーターとしてレース活動を続行するも、このシーズンをもって「ミウラは」一線を退くことになったのだ。

 このパワーボートはオフショア・クラス1レースにおける輝かしい戦果に、サイドに堂々と記された「MIURA」の文字も相まって、特にヨーロッパのランボルギーニ愛好家の間ではかなり有名な存在。そのような事情から、RMサザビーズ欧州本社では10万−15万ユーロという、なかなか強気のエスティメートを設定していた。

 ところが思いのほかビッドが伸びず、最終的にはエスティメートを大きく下回る7万2000ユーロで終了。しかもこのオークションは全ロット「Without Reserve(最低落札価格なし)」、つまり売り切りでおこなわれたことから、日本円に換算すれば約935万円という、出品者側からしてみればかなり不本意であるのは間違いないプライスでの落札となってしまった。

Gallery 【画像】1440馬力の「ミウラ」をとはどんなパワーボートなのか(19枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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