VAGUE(ヴァーグ)

「400万円台で買える!」初めてのアストンマーティンなら「V8ヴァンテージ」がオススメの理由

400万円ほどで手に入れられるアストンマーティンとは

 今回の「OPEN ROADS,DECEMBER」オークションに出品されたもう1台のV8ヴァンテージは、2008年に初登録されたというロードスター。ただしエンジンは、4.7リッターに移行する直前のものである。

ここで紹介した「V8ヴァンテージ ロードスター」のように過走行、スポーツシフトという個体を選べば、かなり安い値段で手に入れることも可能だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
ここで紹介した「V8ヴァンテージ ロードスター」のように過走行、スポーツシフトという個体を選べば、かなり安い値段で手に入れることも可能だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 アストンマーティンV8ヴァンテージは、デビュー当初はクーペのみのラインナップだったが、2007年北米ロサンゼルス・ショーではロードスターも追加設定されていた。

 ソフトトップとその電動開閉機構をのぞく基本的なメカニズムは、クーペと変わらないもの。実はV8ヴァンテージの開発段階からクーペと並行して開発が進められていたそうで、単にルーフを切り取ったような不自然さはない。また、降ろしたソフトトップはスタイリッシュなカバーに収納され、オープン時にもクローズ時にも極めて美しいスタイリングを誇る。

●2008年 アストンマーティン「V8ヴァンテージ ロードスター」

 今回の出品車両は、2008年に新車として納車されて以来、現在に至るまでワンオーナー。

 美しいライトブルーメタリックのボディにダークブルーの本革レザーインテリアを組み合わせ、同じくダークブルーのソフトトップで仕上げた魅力的なリバリーの1台である。

 パワーユニットは、4.3リッターV8エンジン。2007年モデルから用意された6速シングルクラッチ式2ペダルMT「スポーツシフト」が組み合わせられている。

 スパルタンな「ロードスター」を名乗りつつもクリアなガラス製リアウインドウをもつ、対候性の高いコンバーチブルトップの電動機構も完調で、純正指定の7スポーク18インチアロイホイールを履く。

 そしてユーズドカーであれば気になるであろう走行距離は、カタログ作成の段階で10万7500マイル弱という数字が液晶式のオドメーターに刻まれていた。つまりキロメートル換算では、約17万3000km。日本の常識からするとちょっとした過走行車レベルなのだが、ほとんどのマイレージが高速道路で積算したものとのこと。

 たしかにカタログ写真を見る限りでは、17万km越えの走行距離を感じさせない内外装のコンディションを誇り、RMサザビーズの用意した「INSPECTION REPORT(査定報告)」でも、各パートのコンディションはまずまずのものであることが報告されている。

 このV8ヴァンテージ・ロードスターは、3万6300ドル、日本円に換算すると約410万円というリーズナブルなプライスで落札となった。

 一般的には同じV8ヴァンテージであっても、クーペよりはロードスターの方が若干ながら高値がつく事例が多く、しかも今回同じ「OPEN ROADS, DECEMBER」オークションに出品された黒いクーペよりも、わずか1年違いとはいえ年式も新しい。

 それでも約420万円という驚くほどに安価な落札価格となったのは、走行距離の大幅な違いに加えて、より信頼性やサービス性、あるいはクラッチ消耗の面でも不安要素のある「スポーツシフト」仕様であるか否かが大きく作用しているかにも感じられる。

* * *

 いずれにしてもV8ヴァンテージは、日本国内のユーズドカー市場でもタマ数は少なくなく、初期の4.3リッター版であれば価格も500万円以下から見つけられるだろう。

 もちろん最終期に設定された「N420」などの限定バージョンや希少なマニュアル車であれば、1000万円近いプライスタグが付けられることもあるようだが、それでも将来にわたって一定の価値を維持することが予想される。

 つまり、本当にこのモデルを手に入れたいならば、今が買い時であるかにも思われるのだ。

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