ついにBMWが「V12エンジン」を生産中止!? 絶滅まで秒読みだからこそ注目集まる12気筒エンジンの未来とは?
生産中止の後に、12気筒エンジンバブルが訪れる!?
しかし、そんな無駄な美学も、地球温暖化対策の波に飲み込まれようとしている。
国産車で唯一、12気筒エンジンを搭載していたトヨタ「センチュリー」は、現行モデルから5リッターV8エンジンと電気モーターを組み合わせるハイブリッドになった。ジャガーは「XJ12」や旧々々型「XJシリーズ」(デイムラーを含む)で12気筒エンジンを廃止。気づけばアウディも「A8」に12気筒エンジンをラインナップしなくなった。

現在、12気筒エンジンを搭載した高級セダンやクーペは、BMWやメルセデス・ベンツ、ベントレー、ロールス・ロイスなどの一部に過ぎない。
そんななかBMWが、6月に12気筒エンジンを搭載した12台限定の「M760iファイナルV12」を、アメリカ向けに生産する、とアナウンスした。つまりは、遅かれ早かれBMWの12気筒モデルは日本からもなくなる、ということを意味している。
そして、メルセデス・ベンツ(AMGも)、ベントレー、ロールス・ロイスも12気筒モデル廃止の方向に動くは時間の問題だろう。一方、“スポーツカー”というカテゴリーでは、フェラーリやランボルギーニ、アストンマーティンといった高級スポーツカーメーカーがまだまだ現行モデルとして12気筒エンジン搭載車をラインナップしているが、前述のセダンやクーペ同様、余命が僅かなのは想像に難しくないだろう。
●12気筒エンジンはセレブの証として見直される!?
需要と供給が相場を支配している中古車市場に目を向けてみると、面白いもので、新車時価格が高額だった12気筒モデルとて、需要が少ないとなれば安値で流通することもある。
例えば12気筒エンジンを積んだフェラーリ「612」(新車時価格2890万円~)。同年式、同等走行距離でも8気筒エンジンを積んだ「F430」(新車時価格2079万円~)の方が高く販売されているケースも多々見かける。
12気筒エンジンは、どうしても排気量が大きくなりがちで税金が高い。そして、燃費も良いわけはなく維持費が高く、中古車になり車両価格が安くなってもそもそも部品点数が多い上に部品代は高い。
そんなこともあってか中古車市場では敬遠されがちだ。だが今後、12気筒エンジンが投入されないとなると、12気筒エンジン搭載車の中古車相場は大きく変わるかもしれない。
シュルシュルと回るエンジン。そして、とめどもなく押し寄せるトルク感は、12気筒エンジン独特の世界で自動車の歴史に刻まれることは間違いないパワーユニットだ。絶滅寸前の12気筒エンジン、今のうちに味わってみてはいかがだろう?
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