マツダ車史上最強の心臓部と新プラットフォームの出来栄えは? 日本仕様の「CX-60」は4月上旬公開
マツダの新時代の幕開けを告げる重要車種
現地時間の2022年3月8日、マツダの欧州部門はSUVの最新モデル「CX-60」を発表した。
公開された欧州仕様のサイズは、全長4745mm、全幅1890mmと「CX-5」のそれ(全長4575mm、全幅1845mm)と比べてひと回り大きく、各部のしつらえもエレガントで上質。ボディサイズや内外装の仕立てを見れば、メルセデス・ベンツの「GLC」やBMWの「X3」、アウディ「Q5」といったドイツ・プレミアムブランドの“Dセグメント”SUVをターゲットにしていることが見て取れる。
そんなCX-60は、単に上級シフトを果たしただけでなく、これまでのマツダ車とは異なる新たなステップへと踏み出していることが興味深い。
たとえばプラットフォームは、新開発となる後輪駆動ベースのものを採用するが、マツダがスポーツカー以外のモデルに後輪駆動を採用するのは、2代目「センティア」以来のこと。それも2000年11月に販売終了となっているから、実に21年ぶりの復活となる。
マツダはかねてより、エンジンを縦向きに搭載した後輪駆動用プラットフォームを開発中であることをアナウンスしていたが、CX-60のデビューにより、それがようやく日の目を見ることとなった。ちなみにこのプラットフォームは、CX-60のワイド版とされる北米市場向けの「CX-70」や、CX-60をストレッチした3列シートSUVの「CX-80」(日本市場にも導入予定)、そして、CX-70のワイド版となる北米市場向けの「CX-90」と、この先、採用車種の拡充が公言されている。
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