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アメリカが最も輸出した車はアメ車じゃなかった! BMWの一大産地になった北米で生産される車種とは

北米で生産されたBMWはどこに輸出された?

 ただ、コロナ禍がサプライチェーンへ打撃を与え、最近では対ロシアの経済制裁が今後の自由貿易に影を落とそうとしている。A国で原料を仕入れて、B国で加工して部品に仕上げ、C国で最終製品に、そして世界に輸出、という仕組みは平時にのみ成り立つ、ということをまざまざと見せつけられている昨今だ。

アメリカ・サウスカロライナ州の北部に位置するスパータンバーグの工場(C)BMW AG
アメリカ・サウスカロライナ州の北部に位置するスパータンバーグの工場(C)BMW AG

●いまだに自動車産業は日本の基幹産業だ

 もとい、2021年にスパータンバーグ工場で生産されたSUVは43万3810台で、うち25万7876台が120か国に輸出された。輸出先トップ5を見てみると1位中国(24.1%)、2位ドイツ(12.3%)、3位韓国(9.4%)、4位カナダ(5.6%)、5位イギリス(5.4%)となっている。ちなみに、アメリカでもっとも売れたBMW車はX3とX5だった。

 なお、アメリカによる自動車輸出金額は540億ドル(うちBMWが101億ドル)、自動車輸入金額は1430億ドルだったという。参考までにアメリカが輸入する原油金額が1320億ドルなので、自動車輸入は結構な台数なのだろう。

* * *

 それでは日本はどうなのだろうか。財務省貿易統計によると2021年、日本から輸出された自動車は乗用車が9兆3859億6000万円分(約797億ドル)、バスやトラックが1兆2918億8000万円(約109億ドル)だった。日本の輸出貿易に占める実に11.3%が乗用車(バス・トラックは1.6%)なのである。

 日本の自動車メーカーも地産地消を実践すべく海外に生産拠点を設けているのだが、それでも今なお日本最大の輸出製品は自動車であるのだ。今後、世界各国における電気自動車の積極推進が、日本の貿易の姿をどう塗り替えるのか、目が離せない。

Gallery【画像】アメリカから世界へ輸出されるBMWを見る(6枚)

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