ロータリーエンジン搭載の国産バイクがあった! スズキ「RE5」のデザイナーはジウジアーロでした
スズキだけがなし得たロータリーエンジン市販モデルのデザイナーは?
RE-5に搭載されたのは497ccのシングルローターエンジンで62psを発揮。ロータリーエンジンの弱点である高い発熱量に対してはエンジンハウジングを水冷、ローター内を油冷という水油冷式と巨大ラジエーターの装備で解決した。
また量産車として整備性を確保するため、ロータリーユニット単体を取り出せる構造にした点も見逃せない。

●ジウジアーロがデザインを担当
また、RE5を語る上で外せないポイントが外観上にもあった。デザインはイタリアの世界的デザイナーであるジウジアーロが担当。いかにもジウジアーロらしい近未来的なデザインが各所に見られる。
とくに特徴的なのがヘッドライト上に載せられた円柱型のメーターである。そのカタチから通称「茶筒」と呼ばれるメーターはライダー側が半透明カバーになっていて、キーオンとともに上部にパカッと開くというギミックが採用されている。
メーター内部には速度計・回転計・水温計や6連灯火類インジケーターや照明によって数字が点灯表記されるギアポジションインジケーターが収められる。また、リアテールランプもメーター同様の茶筒型を採用していた。
フロントにはダブルディスブレーキが備えられ、走りの性能へのこだわりが垣間見える。1975年のマイナーチェンジでは茶筒メーターとテールランプは廃され、一般的なデザインとなっている。
夢のエンジンを搭載したRE-5であったが、ロータリー特有の燃費の悪さが災いし、また高額だったこともあって6000台ほどのセールスに留まり、現在まで国産唯一となったロータリーエンジン搭載マシンとなった。
ちなみにロータリーエンジンの排気量は実際の排気量×1.5倍で計算するため、497ccのRE-5は746cc扱いで国内のナナハン規制内に収まっている。輸出用マシンではあったが、この設定は国内販売を見越してだったと思われる。
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