●積載性も抜群で積みすぎ注意!
“働くバイク”としてもおなじみのカブは、郵便や新聞配達、お蕎麦屋さんに愛用されているように、積載性も抜群。巨大なツーリングバッグも余裕で搭載できちゃいます。

とはいえ、車格の小さい原付二種なので、積みすぎるとフラフラして走っていても面白くありません。程々が肝心で、自分の場合は焚き火道具を含めたソロキャンプ道具をバッグひとつにまとめています。
●維持費がお得
下世話な話ですが、カブの大きな魅力は維持費が安いことで、よく知られているのが燃費の良さ。「エンジンのホンダ」というだけあって、富士山へキャンプに出かけた際は東京往復を無給油、60km/L台を叩き出すにいたって「EVって必要なの?」と一瞬考え込んでしまいました。

余談ですが、旧型クロスカブに搭載されるJA10E型エンジンのレブリミットは9600rpm。リミットまで迷うことなく回り続けるエンジンの音は、アイルトン・セナとワールドチャンピオンを獲得した、V型12気筒エンジン・RA121Eが奏でた“ホンダミュージック”とどこか似た軽快さ。
気持ちよーくエンジンを回しても、スピードは60km/hちょいちょい。法定速度内でいかんなくパフォーマンスを使い切れるのって、想像以上に気持ちがいいんです。
●スーパーカブのデメリット
スーパーカブのデメリット……は、とくに無いです。強いてあげれば、クルマに乗る機会が減ったので、先日バッテリーが上がってしまったことくらいでしょうか。
というわけで、愛ゆえに全体的に大げさになりましたが、黄昏ゆくレシプロエンジンの真髄を、30万円台で味わいつくせるスーパーカブ。二輪車好き、乗り物好きなら一生に一度は味わっていただきたいと、願わずにはいられない傑作モビリティなのです。
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