往復700キロ! 英国車だけのヒストリックカーラリーの魅力とは? 「ブリティッシュ クラシック マラソン」に密着取材
英国車で楽しむ1泊2日のラリーイベント
コマ図と呼ばれるルートマップを読み、主に山岳路を走破し設定された速度で、ルート上に数か所設けられたチェックポイントの通過時間の正確さを競うヒストリックカーラリー。世界中で人気のある競技性の高い旧いクルマでの遊び方だ。
愛知県岡崎市にある英国車スペシャリスト「フライングスコット」の主催する“British Classic Marathon”(以下BCM)は、そのタイトルどおり英国車のみでおこなわれるタフな長距離走だ。

今回で29回を迎えたBCM。例年は岡崎市にある商業施設駐車場へと一旦集合し、旧い年式順から1分おきに順次スタートするというほとんどのヒストリックカーラリーで用いる方法での競技開始であったが、2年前からはコロナウイルス感染減少の観点から、愛知県と長野県の2か所へとスタートを分散。第1チェックポイントを目指すものとしている。
●往復700kmにもおよぶラリーの行程とは
それぞれのスタート地から、岐阜山中のワインディングから福井県、富山県を経て、初日ゴールは日本海側に面した石川県という約400kmの走行である。アップダウンのあるいくつもの山越えのあるタフなコースを排気量僅か750cc、1937年製オースチン・セブンも駆け抜けていく。
国内で数多くおこななわれているヒストリックカーラリーのスペシャルステージが、数メートルの区間を走破するタイムの誤差を競う“線踏み”と呼ばれる競技に対し、サーキットでのスピード競技があるのもBCMの特徴だ。ハイスピードを競うものと、設定速度に誤差なく近づけるふたつの競技、それぞれが白熱した走行を見せてくれた。
宿泊ホテルでの懇親会は例年バンド演奏もあり大盛り上がりとなるが、ここ数年はコロナ渦ということもあり、初日のリザルト発表、各スペシャルステージの表彰などが控えめにおこなわれた。
* * *
2日目のホテル駐車スペースの朝、愛車のチェックに余念がないエントラントたちの姿が多く見受けられた。自分自身でチェックしてこそ、この趣味のすべてを楽しんでいるだけでなく、旧いクルマのコンディションを理解できるというものだ。
行程約300kmの2日目がスタート。途中、2か所あるチェックポイントへ立ち寄りつつ目指すゴールは愛知県トヨタ博物館。日本自動車文化のメッカともいえる同博物館では、順次ゴールしたエントラントと、観客からの出迎えのなかフィニッシュラインを超える。
そして、長距離マラソン完走の証として渡せるのが“完走バッジ”。順位のあるラリー競技ではあるが、すべての完走者がBCM最高の栄誉なのである。このバッジを目指した全国から英国車乗りたちが今年も大いに楽しんだ週末であった。
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】