トヨタ「ランクル」ベース“最強のクルマ旅”仕様! “車中泊”ならぬ“車上泊”を楽しむ「オーバーランダー」の魅力とは?
フレックス・ドリーム発! これぞ本場のオーバーランダー
身近な旅のスタイルとして、車中泊のクルマ旅が流行しています。それを受け、クルマの選び方、“いじり方”にも変化が生じているようです。
トヨタ「ハイエース」などワンボックス車オーナーたちの間では、内装を自分流に改造し、スローライフを送る“バンライフ”が人気に。さらにSUVユーザーの間では、昨今“オーバーランド”というスタイルに注目が集まっています。
そんななか「これぞ本場のオーバーランダー!」というデモカーを仕立てたのが、トヨタ「ランドクルーザー」の中古車販売などを手がけるフレックス・ドリーム。ベースモデルには、70系「ランドクルーザー」のピックアップトラック「ランドクルーザー79」を使用しています。

オーバーランドとは、意訳すれば“大地をめぐる”といった感じですが、元々はオーストラリアの遊牧民たちの旅スタイルを指す言葉。牛などの家畜を移動させながら、食料の確保できる場所で野営することを指したのだとか。それがいつしか、4輪駆動車でアウトバックを駆け回り、お気に入りの場所で寝泊まりする旅のスタイルをオーバーランドというようになりました。
オーバーランドの人気はオーストラリアから南アフリカへと飛び火し、さらに北米でムーブメントを興しました。筆者の知り合いであるオーストラリア人によれば、日常生活で多忙な毎日を送るビジネスマンを中心に広がり、何日も大自然のなかで旅を満喫できることが人気の理由なのだとか。そうしたオフタイムの過ごし方は、まとまった休みをとれる欧米人ならではのものといえます。
そんなオーバーランドが日本で広がりはじめたのは、2〜3年前から。まずキャンプブームにのって、ルーフテントが人気となりました。ルーフテントはオーバーランドには欠かせないアイテムで、屋根の上に載せ、そのなかで寝泊まりします。野生動物の脅威があるオーストラリアや南アフリカでは、高いところに寝る必要があるからです。
ルーフテントは設営・撤収が容易で、悪天候でも内部は比較的快適なことから、イージーにキャンプを楽しみたいユーザーに人気。価格は少々高めですが、内部には超快適なマットが装備されていることから、キャンピングカーの屋根にわざわざ載せる人もいるくらいです。
やがて、カスタムカーイベントを中心に、北米からオーバーランダーの車両カスタムメニューが輸入されると、日本でもトヨタ「RAV4」やスズキ「ジムニー」のユーザーを中心に広がっていきます。そんななか、ランクルに一家言もつフレックス・ドリームが仕立てたのが、ランドクルーザー79ベースのオーバーランダーです。
ランドクルーザー79はオーストラリアでも人気のモデルで、ヘビーデューティ性能に加え、十分な積載能力を備えたトラックスタイルは、現在では希有な存在です。かつて限定発売された日本仕様も、人気が衰えることはありません。
フレックス・ドリームはそんなランドクルーザー79の荷台を外し、ワンオフでつくったカーゴボックスに換装。これだけでも、オーバーランダーの雰囲気にあふれています。
カーゴボックスのなかには、オフローディング時のタイヤ空気圧を調整するためのエアコンプレッサーが備わる上、旅に必要な各種アイテムを積載できるようになっています。さらに、ARB製のドロワーシステムを搭載し、積み込んだアイテムをスピーディに取り出せる利便性もプラス。調理をする際にはキッチンシステムを載せれば、スピーディに使えるのではないでしょうか。
●オーバーランドの必需品を網羅したランクル79
オーバーランドのアイテムでコアとなるのは、ルーフテントです。フレックス・ドリームのランクル79オーバーランダーには、オージーブランド・ライノラックのフラットタイプのラック上に、ARBのルーフテントが載せられています。
ARBのルーフテントはハードシェルタイプで、収納した状態での堅牢性もウリ。付属のラダーを使って出入りします。寝泊まりはもちろんのこと、バードウォッチングなどのベースや、イベント時の展望スペースとしても活用できるアイテムです。また、その前部にIPF製のライトバーを、後方にテントサイトを照らすワークランプを装着しているのもポイントといえます。
ARBといえば、4輪駆動車のオフローディングをサポートするアイテムでお馴染みのブランド。グリルガード(かの地ではカンガルバーという)を世界に流行させたのは、ARBといっても過言ではありません。もちろんフレックス・ドリームのランクル79オーバーランダーにも、いかにもタフなARBバンパーがついています。このバンパーは、岩や立ち木などからフロント回りをガードすると同時に、スタックからの脱出時に必要なウインチを装着することもできます。
ウインチは、名門ウォーン製の電動タイプを装着。専用ユニットを装着すれば、スマホで作動をコントロールできます。1台でオフロードにわけ入ってもセルフレスキューできるウインチは、オーバーランドの必需品。日本ではあまり出番がないと思われがちなアイテムですが、自車/他車のレスキューはもちろんのこと、ブッシュクラフトに使うに流木などを動かすのにも活躍します。
加えて、フレックス・ドリームのランクル79オーバーランダーは、フロントフェンダー回りを守ってくれるサイドバーや、ドアシルをガードするスチール製サイドステップも装着。オーバーランダーとしての雰囲気を盛り上げてくれます。オールマンエミュー製のリフトアップサスペンションや、BFグッドリッチのマッドタイヤなども、悪路を走破するためのベーシックメニューといえるでしょう。
“ランクリスト”ならずとも垂涎の1台といえるフレックス・ドリームのランクル79オーバーランダー。日本ではオーバースペック感がありますが、車中泊の旅の相棒としてはもちろんのこと、プロユースのキッチンカーや災害ボランティアのベース、救助車両、そして災害時のシェルターとしてなど、多彩な使用シーンを想定できます。気になる製作費用は「200万円は下らない」とのことですが、ファンなら一度は所有してみたい特別なランクルであることは間違いないでしょう。
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