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ジープとフジロックとの密接な関係とは? 日本最大の野フェスの会場整備をジープがサポートする理由

“フジロッカー”たちに認められ、親しまれているジープ

 今年もフジロック本番を間近に控えた7月上旬、“ボードウォーク・ボランティアキャンプ”と呼ばれるそのメンテナンス作業が開催されたので、僕もお手伝いにいってみた。

2012年からフジロックをサポートしているジープ。いまでは本番前に開催されるボードウォークの整備イベントにも協賛
2012年からフジロックをサポートしているジープ。いまでは本番前に開催されるボードウォークの整備イベントにも協賛

 朝9時に会場へ到着すると、そこには地元の方々を含む100名以上のボランティアの方がすでに集まっていた。屈強な男たちはもちろん、仲間どうしでの参加者、カップル、女性のグループ、お子さん連れ……とさまざまだが、皆さん、月末に開催されるフジロックを楽しみにしてる人たちばかり。前日からテントを張っての参加や、車中泊をしての参加も少なくない様子。フェスの当日に自分たちが歩くボードウォークを整備するボランティアキャンプ自体も、フェスを楽しむための大きな要素のひとつ、といった雰囲気だ。

 そのなかには、ジープがつくった今治産のスポーツタオルを首に提げてる姿を、何人も見かけた。この10年の時間の流れのなかで、フジロックを愛してる人たちの間でジープはしっかり認められ、親しまれてきた証だろう。

 開会式が終わるとすぐに作業がスタートする。常連さんも多いようで、多くの人は自分たちがどこでなにをすればいいのか、先刻ご承知である模様。案内をいただいた書面に“ボードウォークのボランティア活動にご参加いただきます”、“動きやすい服装でご参加ください”と書いてあったからラフなシャツとデニムで現場に赴きはしたけれど、実はなにをすればいいかまったくわかってなかった僕は、彼らの列についていき、その先にある光景を見て、いきなり立ちすくんだ。……マジか? 老若男女の誰しもが、破損したり傷んだりしてる廃材を運ぶのだ。ボードウォークのボードを、である。板の厚さは軽く5cm以上、幅は30cm弱、長さは3mを超えていそう。重さは間違いなく10kgオーバーだろう。当日の気温は森というのに30℃を上回ってる。

 前の方にいる屈強な若者のマネをしてバランスを考えながら肩にかついでみる。ただし、彼は2枚、僕は1枚。だが……おっ、重い! 重いし、肩、痛ぇー! である。しかも廃材をかつぎ上げた時点で汗がタラッと流れてくるくらいに暑いのだ。その状態で、周囲の人たちに廃材をぶつけないよう気をつけながら、ところどころ傷んで危険そうな箇所を避けながら、木道の上を歩いて運んでいくわけだ。距離にして、片道500mくらい? いや、もしかしたらもうちょっと短かったかもしれない。

 そして廃材を運んだ先には新しい板が整然と積み上げられていて、復路はそれを出発地点までかついで届けることになる。往復で、およそ15分強といったところか。折り返し地点にはトラックがあったから廃材はそれで森から外へと運ばれていくのだろうし、スタート地点では新しい板を受け取った人がそれらを積み上げ、その先には板を美しく並べてクギで打ちつけ、敷板にしている人がいる。システムはしっかり出来上がっている。

 結局、僕が木材を運んだのは、たったの2往復。寸法にするなら、2kmのボードウォークのなかのせいぜい60cm程度の貢献、に過ぎない。慣れた人はラングラーのように頼もしい足どりで運んでいたけれど、僕はまるでダンパーやブッシュがヤレ切ってまっすぐ走ることも曲がることも苦手になってる5万円の中古車のような足どりだった。

 けれど、ほかのボランティアの皆さんは、午前中に2時間、午後も同じかそれ以上の時間を、この作業に費やしているわけだ。そうした貴い汗によって、苗場のボードウォークは出来上がっている。彼ら、彼女たちのおかげで、フェスの参加者たちは足元の不安なく楽しい時間を過ごせるわけだ。この夏、フジロックへいく人たちはチラッとでもいいから、彼ら、彼女たちに感謝する気持ちを持ってボードウォークの板を踏みしめて欲しいと思った。

 そしてもうひとつ。ボードウォークに使われる敷板だって、タダじゃない。ここまで厚みと長さのある強固な木材なのだから、決して安くはないだろう。参加者に振る舞われる地元の食材を使ったランチだって、もちろん材料費はタダじゃない。水分補給のためのドリンク類だって、タダじゃない。なにがいいたいかといえば、このボードウォーク・ボランティアキャンプを開催するのにも、それなりのコストが必要だということだ。そうした部分を、ジープをはじめとするいくつかのサポーター企業が支えてる。森を大切にしている人と自然が共存できる場所をつくりたい、という、サポート企業たちの芯のある心意気がジンワリと伝わってきた。

* * *

 フジロックの開催期間中、ブースに展示されることになるジープ「グラディエーター」で帰路を走りながら、ぼんやりと思う。ジープとは、行きたいところのどこにだって連れていってくれるクルマ。それと同時に、自分たちを心地よくしてくれる大自然の恵みというものを、ほかの誰よりも大切にしてるブランドでもある。ジープとは、つまりはそういう存在なのだな……。ほんのりとジープに憧れている気持ちが、ますます強くなった。

Gallery 【画像】ジープのサポートでフジロックの森が整備されていく様子を写真で見る(31枚)

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