なぜ背の低いSUVが増えた!? トヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」だけじゃない クーペ風スタイルが流行な理由とは?
SUVにもクーペブーム 日本で使いやすい事情とは
もうひとつの世界的な流行がSUVです。

その流行の始まりはアメリカでした。20世紀の終わりからSUVの販売台数が増えてきました。
4WDでもオフロード用ではなくオンロードで走るのが当たり前のSUVです。オンロード用にボディやサスペンションをセッティングしているので、並のセダンよりスポーティに走れるクルマも少なくありません。
車高が高いからクルマに乗っていても景色が良い、渋滞中でも先の見通しが良い、室内が広いといったこれまでのセダンにはないメリットが受けたのです。
日本でもSUV人気は盛り上がっています。セダンはジリ貧になっている状況の中で、SUVが主役交代の筆頭になりました。
そして、このSUVにもクーペブームが訪れました。
最新だとルノー「アルカナ」、アウディ「Q4 e-tronスポーツバック」、BMW「X4」「X6」などが代表的な欧州のクーペSUVです。
こうして各社がクーペSUVを用意するということは、それを求めるユーザーがいるということです。キャビンのスペースの使い方など効率優先の箱型のSUVから、最近はカッコいいクルマに乗ることが重要になっているのです。
こうしてセダンもSUVもクーペスタイルが求められているということですが、もうひとつの理由は、日本の駐車事情によってこうしたクロスオーバーが要求されているのです。
それは多くの機械式駐車場の高さ制限が1550mmになっているということです。
SUVの車高だと、この1550mmは軽く超えてしまいます。1700mmをオーバーするSUVも少なくありません。つまりマンションなどの車庫には入らないということです。
普通のセダンだと車高は1400mm前後が多く、ほとんどが1500mmを下回ります。セダンなら問題ないのに、欲しいSUVは駐車場に不自由することになります。
そこで考えられたのがSUVとセダンをミックスしたクロスオーバーなのです。SUVほどではないですが、ちょっと背の高いところが魅力です。
SUVとセダンの中間的な位置付けにあるクロスオーバーですが、実はちょうど良い高さだということを理解してきました。それはまず乗降時の楽さで感じることができます。
本格的なSUVのように登るように乗り込む風でもなく、お尻の位置を横にずらすだけで座れるシート位置が楽なのです。低いシート位置のセダンより乗り降りが楽なのは明白です。このようにクロスオーバーは潜在的に誰にでも受け入れられやすいクルマなのです。
こうして実用性のクロスオーバーとカッコ良さのクーペが融合してクーペクロスオーバーが生まれてくるのも現在の必然なのかもしれません。
そして機械式車庫にも入る1540mmという全高のクラウン・クロスオーバーがデビューしたのです。
今後の予測としては「4ドアクーペ」、「クーペSUV」の次は「クーペクロスオーバー」の時代がきそうです。
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