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なぜ背の低いSUVが増えた!? トヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」だけじゃない クーペ風スタイルが流行な理由とは?

クーペ風スタイルが登場したのは2004年のメルセデス初代「CLS」が最初

 2022年秋から販売される新型「クラウン」がやたらにカッコいいと感じるのは筆者だけではないでしょう。

 16代目になったクラウンは日本国内専用モデルから世界市場を相手にするグローバルモデルに転換しました。最終的に4つの異なるモデルが順にラインナップされていく予定で、その最初に登場するのがクロスオーバーです。

2022年9月に登場するトヨタ新型「クラウン クロスオーバー」
2022年9月に登場するトヨタ新型「クラウン クロスオーバー」

 流れるように傾斜したクラウン・クロスオーバーのリアウインドウは、止まっている姿も綺麗ですが、走る姿も綺麗なはずですから早く見てみたいと思います。

 じつは15代目のクラウンもCピラーに小さな窓をつけた6ライトウインドウにして、セダンでありながら傾斜をつけたリアウインドウを採用していました。しかし16代目はセダンを改造したリアウインドウの傾斜ではなく、セダンとSUVの中間のモデルとして最初からカッコ良さを追求したデザインなのです。

 背の低いセダンでもなく、背の高いSUVでもなく、その中間がクロスオーバーと呼ばれます。

 そのクロスオーバーにクーペのカッコ良さを加えたのがクラウン・クロスオーバーといえるでしょう。じつはこのクーペスタイルが世界的に流行り始めています。

 ここではクラウン・クロスオーバーのデビューをきっかけにして、クーペスタイルのクロスオーバーのデザインについて考えてみたいと思います。

 こうしたデザインが始まったきっかけは、2004年のジュネーブショーに登場したメルセデス・ベンツ「CLS」ではないかと思います。

2004年に登場したメルセデス・ベンツ初代「CLS」。4ドアクーペの流行はここから始まった
2004年に登場したメルセデス・ベンツ初代「CLS」。4ドアクーペの流行はここから始まった

 これまでの3ボックスセダンの形から、後部をクーペのように傾斜させたデザインを採用しました。後部座席のヘッドクリアランスが多少狭くなったとしても、そのデメリットを上回るカッコ良さを享受できるところがユーザーに受けたのです。

 これが21世紀に入ってからの4ドアクーペの流行の始まりでした。

 日本ではセダンの売れ行きが低迷しているときに、欧州ではこの4ドアクーペデザインが広まり販売も順調でした。

 アウディは、セダンとアバント(ワゴン)とは別に「スポーツバック」と呼ぶモデルを作りました。セダンは人が乗るもので、アバントは荷物も積めるクルマ、そしてスポーツバックは4ドアで乗り降りが楽でありながら、クーペスタイルでカッコ良く乗れるクルマとして定着しています。

 BMWも影響を受けました。

 古くから4ドアは奇数のネーミングで、「1シリーズ」、「3シリーズ」、「5シリーズ」、「7シリーズ」が基本形になっています。同様に偶数は2ドアクーペスタイルになっていました。ところが最近は、偶数の4ドアが登場するようになり、「グランクーペ」と呼ばれる4ドアクーペが偶数のラインナップにのることが当たり前になりました。

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