“日本のニュル”に開業! 「富士スピードウェイホテル」に泊まってみたらクルマ好き感動のおもてなしに興奮
彫刻などの装飾品すべてがクルマやモータースポーツに関連
「富士スピードウェイ」を中心とするモータースポーツ特化型の複合施設「富士モーターフォレスト」内に、2022年10月7日、「富士スピードウェイホテル,アンバウンド コレクション by Hyatt」が開業した。

現在、富士スピードウェイの周辺では大規模な開発が進んでいる。新東名高速道路「小山町スマートIC」が完成予定で、その周りに自動車メーカーやモータースポーツプロチームのファクトトリー、アマチュア用のガレージ、カフェやレストランなどが続々と立ち並ぶ予定だ。
同エリアで初めて竣工されたのが、トヨタ自動車の豊田章男社長がオーナーを務めるレーシングチーム・ルーキーレーシングのガレージ。ガレージというよりファクトリーといった方がいい巨大なサイズに驚くが、これはまだまだ序章……。今後、同規模の建屋が2棟建設される予定だ。
そんなエリアに開業した富士スピードウェイホテルは、“モータースポーツとホスピタリティの融合”がテーマ。ホテル内には「富士モータースポーツミュージアム」を併設している。
ミュージアムの展示車両は約40台で、約130年にわたるモータースポーツの歴史を振り返ることができる。展示車両はトヨタ博物館が監修しているが、トヨタ博物館の収蔵車だけでなく、国内外の自動車メーカーから貸与されている車両も多い。
では、ホテルの方はどうだろう? 筆者は開業直前に宿泊する機会を得たので、そのインプレッションをお届けしたい。
富士スピードウェイホテルのエントランスは、富士モータースポーツミュージアムと共通。正面左側では「トヨタ7ターボ」のオブジェがお出迎えしてくれる。
エントランスから3階のホテルフロントまでは、約30mのエスカレーターで上っていく。途中、左右に富士モータースポーツミュージアムの展示車両の一部を見ることができ、振り返るとル・マン24時間耐久レースのコース図が描かれたベールの先にマツダ787BとトヨタGT-One TS020の姿が。クルマ好きなら多くの人が、意味もなくエスカレーターを上り下りしてしまうことだろう。
3階に上がると、サーキット側にはショップ&カフェ「Fan Terrace」が、一方の富士山側には、ホテルフロントと「TROFEOラウンジ」、ふたつレストラン「TROFEO」と「Raobata OYAMA」、そしてバー「BAR4583」がある。ショップ&カフェからは富士スピードウェイの第3セクターから最終コーナーを、ラウンジからは富士山の絶景をそれぞれ臨むことができる。
ユニークなのは、さまざまな場所に展示されている絵画や彫刻などの装飾品が、すべてクルマやモータースポーツに関連したものとなっていること。レストランやラウンジなどの施設は宿泊者以外でも使用可能なため、絵画や彫刻などを眺めるだけでも価値はありそうだ。
フロントでチェックインし、カード型のルームキーをもらう。多くのホテルはプラスチック製の味気ないものだが、富士スピードウェイホテルのそれはなんと木製だ。
客室へは専用のエレベーターで向かう。ここからは宿泊者だけの空間だ。エレベーターは宿泊するフロアとルーフトップしかセレクトできないようになっており、セキュリティは万全だ。ちなみにルーフトップからは富士山とサーキットの両方の眺望を楽しめる。ここでレースを観戦したら最高だろう。
目的のフロアでエレベーターを降り、客室まで向かう。通路に敷かれたカーペットが厚手でフワフワなのが歩くだけでわかる。客室のドアや壁面は、木目を活かした温かみのある風合い。これは、周辺の自然との調和を考慮したものだという。
部屋番号を記すプレートはシフトゲートを想起させるデザインとなっており、クルマ好きなら部屋に入る前から思わずニンマリしてしまいそうだ。
筆者が宿泊したのは416号室、同ホテルで最もベーシックな「キングルーム」の富士山ビューだ。ただしベーシックといっても、そこはHyattクオリティ。約43平米の空間にキングサイズのシモンズ製ベッド、大きめのソファ、ひとり掛けのチェアがレイアウトされている。絶対的な広さはもちろんのこと、部屋のコーディネイトや窓が大きいこともあり、開放感がより高く感じられる。
ちなみに客室は、全室バルコニーつき。真横にサーキットがあるため客室はすべての窓が二重窓になるなど、防音対策も万全だ。

バスルームには、シャワーに加えて大きな浴槽も完備する。大きなガラスをとおして外の景色を楽しめる設計となるが、目隠し用のシェードもしっかり用意されているのでご安心を。
気になるアメニティは、バスアメニティにWaphyto、ハンドソープ/スキンケアセットにMIKIMOTO COSMETICS、そしてバスバックにSHIZUOKAMOISTUREが用意されている。もちろん、シャワー後のくつろぎ時間に欠かせないバスローブも用意されている。
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