跳ね上げドアがかっこいい!最高時速320kmの最速オープンスーパーカー マセラティ「MC20チェロ」ってどんなクルマ?
スポーツカーとして第一級の性能を備えていながら、快適性の面も抜群
MC20チェロの開発に際しても、彼らはていねいなクルマ作りを貫きました。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、クーペでは垂直に切り立っていたCピラーが、チェロではわずかに前に傾いています。
これはルーフを開けた状態でも、AピラーからCピラーまでが一本の連続した線で結ばれているような印象を与えるために施されたものです。
後輪をカバーするリアフェンダーは、クーペ版よりも3、4cmほど高くなっているそうですが、これはクーペではリアウィンドウだった部分がチェロでは格納されたルーフを覆うトノカバーに置き換えられているため、トノカバーからリアフェンダーにつながるラインを滑らかにする目的で採られた措置だったといいます。
そのいっぽうで、走らせたときの印象はクーペ版のMC20に極めて近いものでした。
なかでも乗り心地が快適なことには驚かされるばかりで、ひどく路面がデコボコしたシチリアの道を走っても、サスペンションが巧みに伸縮してショックを吸収してしまいます。
試乗車には、スーパースポーツカーによくあるフロントサスペンションのリフトアップ(車高を上げてクルマの底付きを防ぐ装置)が装備されていませんでしたが、その状態でもなに不自由なく200km近い試乗コースを走り抜くことができました。
いっぽうでドライビングモードをデフォルトのGTからスポーツに切り替えると、乗り心地が不快にならない範囲で足回りがシャキッとし、ハンドリングのレスポンスもより鋭敏になります。
おかげでシチリアのワインディングロードを思い切って攻めることができましたが、ハンドリングのシャープさがほどよく、しかもリアタイヤのグリップが極めて安定しているため、ドライバーが不安を覚えるようなことはありません。おそらく、スーパースポーツカーにあまり慣れていない人でも、すぐにその操縦感覚に馴染むことでしょう。
そしてルーフを開ければ圧倒的な開放感が手に入ります。しかも、MC20チェロのルーフは全車ガラスルーフで、PDLCという特殊な技術によりルーフを透明にも磨りガラス状にも瞬時に変化させることが可能。これはMC20チェロだけが持つ特徴だとマセラティは主張しています。
スポーツカーとして第一級の性能を備えていながら、快適性の面でも、またロングドライビングを満喫するうえでの工夫が施されているという意味でも、MC20チェロはとてもマセラティらしい製品だといえるでしょう。
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