台湾にサーブの新規ディーラーが誕生した理由とは? 新車は買えないけど程度良好の中古車は買える!
サーブの看板を下ろさなかった台湾ディーラー
サーブ(正式名称:サーブ・オートモービル)は、1945年に誕生したスウェーデンを代表する自動車メーカーでした。現在も、軍需企業であるサーブは存続していますが、自動車部門はGM(ゼネラルモーターズ)やオランダの今は亡きスーパーカーメーカー・スパイカーなど複数の“オーナー”のもとを渡り歩き、2011年に破産しました。

2012年、日本と中国の投資家が設立したNEVS(National Electric Vehicle Sweden)がサーブの資産(生産機具一式)を購入するも、2014年夏にサーブの商標使用権は期限切れを迎えました。これにより、サーブのエンブレムを掲げる車両の市場投入は、今後もうありません。
ちなみにNEVSでは、2017年にサーブ「9-3」をベースにしたEV(電気自動車)を中国マーケット向けに生産。ごく少数ですがスウェーデンでも走っているようです。
そんなサーブですが、台湾に正規輸入代理店のスカンジナビア・アジア・コーポレーション(以下、SAC)が誕生したのは1980年のことでした。サーブの破産により、世界中でサーブの看板がディーラーから撤去される中、SACだけは看板を下ろすことはありませんでした。そればかりか、SACは2022年はじめに新拠点をオープンさせたほどです。
●古いクルマを大事に仕上げて販売を続ける
SACの販売もおこなうサービスセンターは、台湾全土に直営7拠点が存在。SAC認定工場を含めると12拠点がアフターフォローしています。
もちろん、サーブの新車は販売できないため、認定中古車の販売やアフターサービスの提供、“MAP TUN”と呼ばれるサーブ専用のECUチューニングなどをおこなっている様子です。
なおSACでは、2010年以降の認定中古車には1年または2万km、2009年以前の車両は半年または1万kmの保証をつけているそうです。仕入れた車両をバッチリ仕上げ、保証も付帯して安心感を与え、“それなり”の車両価格で販売できるからSACは商売を続けられるのでしょう。
パーツは、GMに残っているものはGMから、ほかにも、ACデルコやオリオなどからも供給してもらっているそうです。そして、もしも調達できないパーツがあれば、SAC自らがパーツの再生を手掛けているといいます。
SACのFacebookページに掲載されている認定中古車を見てみると、10万kmオーバーは当たり前。なかには20万kmオーバーの車両も散見されます。それだけSACは仕上げに自信があるのでしょうね。古いクルマを大切にする……、これぞまさにSDGsではないでしょうか!
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