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アバルト初のコンパクトSUV 新型「パルス」南米デビュー! 全長4.1mの高性能SUVが日本で発売される可能性は!?

185馬力を発生する1.3リッター直4ターボを搭載

 ステランティスのブランド、ABARTH(アバルト)は2022年11月22日、アバルトブランド初のSUV、新型「PULSE(パルス)」をブラジル市場に導入しました。

ブラジル市場に登場した新型アバルト「パルス」
ブラジル市場に登場した新型アバルト「パルス」

 新型アバルト・パルスは、フィアットブランドの南米市場向けSUV、新型「パルス」をベースにした高性能SUVです。

 ブラジルでは2001年に登場した「Stilo Avarth(スティーロ・アバルト)」、2014年に登場した「Abarth500(アバルト500)」に続く第3のアバルトモデルで、ブラジルで開発、製造される最初のモデルとなります。

 新型アバルト・パルスは全長4099mm×全幅1774mm×全高1579mm、ホイールベースが2532mmというコンパクトSUVです。

 パワートレインは1.3リッター直列4気筒ターボで、最高出力185馬力・最大トルク270Nmを発生。ブラジル市場に対応した仕様のためエタノール対応となり、0−100km/h加速は7.6秒、最高速度は215km/hというパフォーマンスを発揮します。

 ベースとなるフィアット・パルスに比べ、サスペンションのスプリングとショックアブソーバーは最大13%硬くなり、安定性と操縦性を向上。さらにフロントサスペンションはスタビライザーバーを大型化して安定性を向上させています。またリアアクスルのねじり剛性は15%向上、またボディロールは10%小さくなっています。

 17インチホイールを標準装備し、ブレーキも大型化されています。最低地上高は217mmを確保、「ノーマル」「マニュアル」「ポイズン」という3つのドライビングモードを用意します。ポイズンモードはステアリングホイール上のボタンを押すことで起動、ノーマルモードと比較して60%の時間で同じ速度に達することが可能です。

 ステランティスのグローバルマーケティング最高責任者であるオリビエ・フランソワ氏は「アバルトのラテンアメリカ市場への復帰は、我々にとって大きな誇りです。常にアバルトを際立たせてきたパフォーマンスとスタイルの特徴はそのままで、南米のファンに新のアバルト体験を提供します。アバルト・パルスははじまりに過ぎず、今後ファミリーを完成させ続けたいと思っています」とコメントしています。

新型アバルト「パルス」のインテリア
新型アバルト「パルス」のインテリア

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 新型アバルト・パルスの全長は4099mmと、日本で人気の輸入SUVであるVW「T-Cross(Tクロス)」の全長4115mmに近いボディサイズとなっています。

 アバルト・パルスの日本展開はあるのでしょうか。ステランティスジャパンの関係者によると「まったく決まっていません」とコメントしています。

 製造される工場の場所(ブラジル)や排出ガス規制の問題、ハンドル位置のことなどを考えると、日本に導入される可能性は極めて低いと思われます。

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