寒波到来!オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤと何がどう違う? この冬シーズンに選ぶべきは?
なぜスタッドレスタイヤは氷の路面でも止まる?
2022年、観測史上もっとも暖かかった秋(気象庁発表、9〜11月の日本の平均気温)が過ぎ去ると、いきなり本格的な冬がやってきました。
12月18日には高速道路の冬用タイヤ規制が中国地方、九州地方まで広がり、慌ててタイヤ交換したり、カー用品店を訪ねたりした人は多かったのではないでしょうか。
じつはそんなカー用品店のウインタータイヤ売り場に近年、変化が起きています。
以前はスタッドレスタイヤ一色だった売り場に、「オールシーズンタイヤ」が大きなスペースを占め、並んでいるのです。

ではこのオールシーズンタイヤとは、どんなタイヤなのでしょう。またスタッドレスタイヤとはどう違うのでしょうか。
その違いをわかりやすく説明するために、まず「スタッドレスタイヤがどうして雪道を走れるのか」について、説明したいと思います。
ご存じのように、雪道は路面の摩擦係数(μ:ミュー)が非常に小さく、トレッド面と路面との摩擦を利用してグリップ力を得るサマータイヤでは、思うように加減速したり、カーブを曲がることができません。
しかしスタッドレスタイヤは、トレッドに刻まれた深い溝が雪を踏み固めて“雪柱”を作り、その雪柱を足場にする「雪柱せん断力」で、路面をしっかりつかみます。
またトレッド面に多数刻まれた「サイプ」と呼ばれる細かい切れ込みが、「エッジ効果」で路面の氷雪の細かな凹凸をひっかくようにとらえ、さらにスリップの原因となるトレッドと路面との間で発生する水膜を吸い上げ、アイスバーンでのグリップを確保します。
トレッドゴムには低温でも硬くなりにくい素材が使われ、氷雪路面に滑らかに接地し、このエッジ効果を高めます。
こうしてスタッドレスタイヤはシャーベット路や圧雪路はもちろん、カチカチに凍ったアイスバーンでも、しっかりとグリップし、安全に走れるのです。
ただスタッドレスタイヤのこうした性能は、ドライ路面やウェット路面ではデメリットとにもなりがちです。
溝の多いトレッドパターンは、サマータイヤに比べてパターンノイズ(タイヤのトレッドが路面と接触して発生するノイズ)が大きくなります。また多数のサイプが刻まれた柔らかいトレッドブロックは、ブレーキやコーナリングなど、大きなGがかかったときに変形しやすく、制動性能や走行安定性において不利になってしまうのです。
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