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【今春発売】ホンダ新型「ZR-V」はシビック譲りの走りが魅力「車中泊を楽しめる」キャビン設計も秀逸

軽快な1.5ターボにしっとりと優しい動きのe:HEV

 ZR-Vのグレード構成は、装備に応じて「X」と「Z」のふたつが用意される。今回試乗したのは、1.5ターボとe:HEVともに上位グレードに当たる「Z」の4WDだった。

「シビック」ベースらしく、扱いやすさや気持ちよさを重視した走り味が魅力的なホンダ新型「ZR-V」
「シビック」ベースらしく、扱いやすさや気持ちよさを重視した走り味が魅力的なホンダ新型「ZR-V」

 1.5ターボは178ps/240Nmと額面上は2.5リッター自然吸気に相当するパワーとトルクを有している。一方で最大トルクは1700rpmからと低いところから発せられるところが特徴だ。このエンジン本体の音・振動特性が年次ごとに洗練されていることに加えて、組み合わせられるCVTのマネジメントも熟成が進んでおり、4WDでは1.5トンを超えるZR-Vの走りにも余裕を感じさせてくれる。

 例えば、アクセル操作にもエンジンの回転上昇をなるべく抑えてトルクを巧く使いながら車体を押し出していく様子や、定速巡航時に有効な回転域以下を無理くり使おうとはしない辺りから見えるのは、燃費のためになりふり構わぬ設定よりも、実用域での扱いやすさや応答の気持ちよさをしっかり担保しようという意向だ。直近のシビックや「ステップワゴン」にも相通じるこのセットアップは、個人的には納得できる。

 この扱いやすさや気持ちよさという点においてはe:HEVも同じだ。日常的な速度域でのアクセル操作に対する応答は1.5ターボよりもひときわ力強い一方で、速度のコントロール性は高く、一定速の保持やゆるやかな加減速の調整にもストレスがない。新しい2リッターユニットは低中速域での音質にやや硬さを感じる反面、加速時にはスポーティなサウンドを響かせる。

 1.5ターボとe:HEVとの間では100kg前後の重量差があるが、その違いは乗り味にはっきりと現れていた。きびきびと向きを変える軽快さという点では1.5ターボに軍配が上がる一方で、しっとりと優しい動きという点ではe:HEVが勝っている。スポーティなキャラクターを指標するSUVは少なくないが、静かさやなめらかさといった上質感を推せるSUVはこのセグメントに多くはない。その点において、ZR-Vのe:HEVはちょっと突き抜けた存在といえるだろう。

●Honda ZR-V Z(4WD)
 ホンダ ZR-V Z(4WD)
・車両価格(消費税込):376万8600円
・全長:4570mm
・全幅:1840mm
・全高:1620mm
・ホイールベース:2655mm
・車両重量:1540kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1496cc
・駆動方式:4WD
・最高出力:178ps/6000rpm
・最大トルク:240Nm/1700〜4500rpm
・燃料消費率(WLTC):13.9km/L
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)225/55R18、(後)225/55R18

●Honda ZR-V e:HEV Z(4WD)
 ホンダ ZR-V e:HEV Z(4WD)
・車両価格(消費税込):411万9500円
・全長:4570mm
・全幅:1840mm
・全高:1620mm
・ホイールベース:2655mm
・車両重量:1630kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター
・排気量:1993cc
・駆動方式:4WD
・エンジン最高出力:141ps/6000rpm
・エンジン最大トルク:182Nm/4500rpm
・モーター最高出力:184ps/5000〜6000rpm
・モーター最大トルク:315Nm/0〜2000rpm
・燃料消費率(WLTC):21.5km/L
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)225/55R18、(後)225/55R18

Gallery 【画像】1.5ターボもハイブリッドもハイレベルなホンダ新型「ZR-V」の走りを見る(18枚)
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