2023年秋に上陸 イタリアンブランドの本格アドベンチャーバイクは「ひとクラス上の車格感」で存在感抜群
高回転域までスムーズに吹け上がる2気筒エンジン
イタリアで生まれ、現在はQ.J.グループの傘下に収まるバイクブランドのベネリ。そのラインナップが近年充実してきています。
なかでも、新たに日本へ導入される予定の「TRK502X」は、449ccの2気筒エンジンを搭載する期待のミドルクラス・アドベンチャーバイクです。

イタリアでは3年連続して最も売れたアドベンチャーバイクとなっている「TRK502X」について、試乗経験もある乗り物ライターの増谷茂樹さんは次のように話します。
「実車を目の前にすると、ひとクラス上の車格に感じられる存在感があります。その分、シート高も高いのですが、日本にはローシート仕様が導入される見込みです。デザインも他に似たもののないオリジナルのもので、日本市場でも人気が出そうです」
「TRK502X」のエンジンは、近年の2気筒バイクでは珍しい360度クランクを採用しているのが特徴。最近、主流となりつつある270度クランクのものに比べて、高回転域までスムーズな吹け上がりを味わえます。
「試乗した際も、イタリアンブランドのバイクらしい気持ちのいい吹け上がりを体感できました。アドベンチャーバイクらしい大型スクリーンも装備しているので、高速道路を使ったツーリングなどにも向いています」(増谷さん)
●コストパフォーマンスもかなり高そうな仕上がり
ホイール径はフロント19インチ、リア17インチで、タイヤもオフロード寄りのものが装着されています。この点は、近年のミドルクラスのアドベンチャーバイクに共通する傾向。ツーリング先で未舗装路に出合っても問題なく走破できそうです。
長距離ツーリングで気になるガソリンタンクの容量は20リットルを確保。リアキャリアやエンジンガードなども標準装備されており、それでいて価格は100万円を下回るとのウワサも。そうすれば、インポートのアドベンチャーバイクとしてはかなりハイコスパといえそうです。
日本市場での発売時期は2023年秋頃の見込み。アドベンチャーバイクが気になっているツーリングユーザーは注目すべき1台です。
●製品仕様(海外仕様)
・サイズ:2200×915×1480mm
・車両重量:235kg
・シート高:840mm
・エンジン:449.8cc水冷並列2気筒DOHC4バルブ
・最高出力:35kW/8500rpm
・最大トルク:45Nm/5000rpm