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軽さは正義! カーボンパーツで軽量化した究極のハンドリングマシン アルピーヌ新型「A110R」の走りはベースモデルとどう違う?

しなやかに動く足で絶品のコーナリングが味わえる

 ここまでなら、2023年一番の感激にはならなかったと思いますが、重要なポイントはしなやかに動く足でした。

アルピーヌ新型「A110R」のインテリア
アルピーヌ新型「A110R」のインテリア

 ダンパーの動きがきめ細かく荒れた路面でもタイヤが飛ばずに追従します。これはカーボンホイールによりバネ下重量が小さくなったことも貢献していますが、ヒタヒタと路面を掴んでくれる安心感がぜんぜん違います。

 タイヤはミシュラン「パイロット・スポーツ・カップ2」という超ハイグリップタイヤ(セミスリックタイヤ)でしたが、それを見事に履きこなしています。

 ハンドリングも絶品でした。

 MRということで後輪荷重が大きく、前輪荷重が小さいというバランスは、ほとんどレーシングカーに近いです。フロントに重いものがないので、コーナーの入り口でノーズは非常に素直に入り込んでくれます。

 このときのハンドルの手応えは路面のグリップ感を伝えてくれて、下りコーナーでも自信を持って回れます。操舵力は重過ぎず、コーナーがいくつあってもクリアできそうな感じです。

 もうこの辺りから「楽しすぎて降りたくない」と思い始めました。

 エンジンも快調で、軽くなった分だけ加速力は高まるし、高回転まで回したときのエキゾーストノートも魅力的です。

 自動シフトアップでも1速は6000rpmあたりでシフトアップし、2速は7000rpmまできっちり引っ張ってからシフトアップします。

 ブレーキ性能はこうした走りの性能に見合ったもので、ハードな走りにもへこたれる様子はありませんでした。しっかりとしたペダルの剛性感を感じながら、微調整をするための足の動きにも反応してくれて安心感があります。

 サーキットで走るのが似合いそうなA110Rの車名の「R」は、てっきり「レーシング」かと思ったら、ラディカル(過激)から来たそうです。A110のラインナップの中で一番ラディカルだそうですが、実際に乗るとしっかりと調教されたラディカルだと思いました。

 ただしA110Sの975万円に対して、A110Rは1550万円という価格がラディカルかもしれません。でもその価値はあると思います。ライバルはポルシェ「718ケイマンGT4」(1425万円)が挙げられます。

アルピーヌ新型「A110R」の走り
アルピーヌ新型「A110R」の走り

ALPINE A110R【アルピーヌA110R】

・車両本体価格(消費税込):1550万円
・全長:4255mm
・全幅:1800mm
・全高:1240mm
・ホイールベース:2420mm
・車両重量:1090kg
・エンジン形式:直列4気筒ターボ
・排気量:1798cc
・駆動方式:MR
・変速機:7速DCT
・最高出力:300ps/6300rpm
・最大トルク:340Nm/2400rpm
・サスペンション形式:前ダブルウイッシュボーン・後ダブルウイッシュボーン
・タイヤサイズ:前215/40R18、後245/40R18

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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