軽さは正義! カーボンパーツで軽量化した究極のハンドリングマシン アルピーヌ新型「A110R」の走りはベースモデルとどう違う?
A110Rの「R」はラディカル(過激)の意味
アルピーヌA110(エイワンテン)は、ドライビングを楽しめる2シータースポーツカーとして高い人気を誇っています。
今回、期間限定で販売されたA110Rに箱根のワインディングロードで試乗することができました。 そしてその乗り味に筆者は、2023年に試乗したクルマのなかで一番感激しましたので、そのレポートを送ります。

アルピーヌA110Rは、2022年11月に世界初公開されたモデルです。このモデルは限定車ではなく継続的に販売されますが、年間の生産台数が限られているために、日本導入される台数に応じて期間限定で申し込みを受け付ける販売方法となっています。
2023年4月に導入された第2ロットのA110Rはわずか14台。カタログモデルですが、今後も希少なモデルなことは間違いありません。
剛性の高いクローズドボディに、リアにターボチャージャー付き直列4気筒1.8リッター直噴エンジンを搭載、後2輪を駆動します。
クランクシャフトがリアアクスルより前なので、ミッドシップということでMRです。標準仕様「A110」の最高出力・最大トルクは185kW(252ps)/6000rpm、320Nm/2000rpmですが、「A110GT」「A110S」と今回紹介する「A110R」は、221kW(300ps)/6300rpm、340Nm/2400rpmという仕様になっています。
A110Rは、走りのパフォーマンスを高めるための方策として、エンジンのパワーアップではなく軽量化を選びました。つまりエンジンは「GT」や「S」と同じでも、ボディを軽量化することによりパワーウエイトレシオは有利になるという理論です。
このボディの軽量化は加速性能を引き上げるだけでなく、ハンドリング性能も良くなるという大きなメリットがあります。
軽量化の手法は、カーボンパーツの多用です。ボンネット、ルーフ、リアフード、さらにはホイールまでフルカーボンになっています。モノコック構造のSabelt製バケットシートの骨格もフルカーボンになっています。
強度が強く、軽量なカーボンを各所に使うことで、車両重量は1090kgまで落としました。これはエアロキット付きのA110Sに対して34kgの軽量化となっています。
エアロダイナミクスに関しては、F1を始めとするモータースポーツから得られたノウハウを最大限に取り入れたそうです。
新形状のディフューザー、ダウンフォースを得るのに大事なウイング下面には一切影響しないスワンネックタイプのリアスポイラーマウント、サイドスカート、エアインテイク付きフロントボンネットなどを採用した結果、空気抵抗は5%減少し、最高速度が285km/hになりました。
A110Rの車高は、A110Sよりも10mm下げられています。
ロール剛性が高められた専用シャシには、さらに10mm車高を下げることができる車高調整機能と減衰力調整機能がついたダンバーが組み合わされ、前輪ブレーキクーリングダクトも装備されています。
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