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トヨタ新型「センチュリー」はなぜ“センチュリーらしく”見える? 背高の新発想パッケージングに継承された「日本の美意識」と「匠のワザ」とは

熟練スタッフが手仕事で緻密に仕上げた“几帳面”も継承

 次の100年を見据えた新時代のショーファーカーとして誕生した新型センチュリーのボディサイズは、全長5205mm、全幅1990mm、全高1805mm。これは、現行センチュリー(セダン)より130mm短く、60mmワイドで、300mm背が高い数値となっています。

セダンタイプに採用されてきたデザインエレメントを継承することで、全く異なるパッケージングでも“らしく”見える新型「センチュリー」
セダンタイプに採用されてきたデザインエレメントを継承することで、全く異なるパッケージングでも“らしく”見える新型「センチュリー」

 このように、現行センチュリー(セダン)とはパッケージングが全く異なる新型センチュリーですが、“センチュリーらしい”デザインエレメントは新型にもしっかりと受け継がれています。

 例えば、フロントピラーよりもリアピラーの角度が立っているサイドビューは、リアに重心のあるショーファーカーならではの、後席重視のプロポーションを構成しています。

 また、織機事業を起源とするトヨタらしく、歴代センチュリーのボディサイドには織機の“杼”をモチーフとする造形が施されてきましたが、新型センチュリーにもそれがしっかり継承しています。

 さらに、“杼”をモチーフとする造形を、ボディサイドを前後に貫く“几帳面”という伝統のキャラクターラインでくくることで、時代に左右されないセンチュリー独自の世界観が表現されています。

 几帳面の几帳とは、平安時代の貴族が自身の姿を隠すために使用した間仕切りのこと。几帳の柱には、角を丸めて両側に刻みを入れ、角をなめらかに仕上げる細工を施していたことから、同様の仕上げを施す面のことを几帳面というようになったといいます。

 ちなみに、几帳面の細工には緻密さが求められることから、物事を正確におこなう様子のことを指す「几帳面」という形容詞が生まれたとのこと。

 センチュリーのボディでは、熟練のスタッフによる手仕事でわずかな面のゆがみを修正し、この几帳面が仕上げられています。

 このほか、塗装面を徹底的に磨き上げ、圧倒的な光沢をもたらすボディの“鏡面磨き”や、江戸彫金の流れをくみ手彫りした“鳳凰”のエンブレムなど、モノづくりを極めた匠のワザを駆使した仕上げもセンチュリーらしさを生み出す要素といえるでしょう。

* * *

“威風凛然”をテーマとする品格あるたたずまいが印象的な新時代のセンチュリー。歴代モデルが大切にしてきた日本の美意識を随所にちりばめたボディデザインにより、新型は全く異なるパッケージングでありながらも、“センチュリーらしさ”を随所に感じるモデルに仕上がったのです。

Gallery 【画像】日本の美意識がちりばめられたトヨタ新型「センチュリー」のデザインを写真で見る(40枚)
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