「ザ・ノース・フェイス」を代表する5大プロダクトが未来を見据えて進化! 環境課題への解決策として期待される新素材の実力とは?
環境課題と向き合って開発された構造タンパク質素材とは
ザ・ノース・フェイスから、さまざまな環境課題への新たな解決策のひとつとして期待される次世代の新素材“Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)繊維”を使用した5つのアイテムが登場しました。
ブランドを代表する「バルトロライトジャケット」「マウンテンジャケット」「ヌプシジャケット」「デナリジャケット」「ヌプシブーティ」に同素材を採用したモデルが発売されます。

Brewed Protein繊維とは、日本のSpiber Inc.とゴールドウインとが2015年から共同開発に取り組んできた構造タンパク質素材。植物由来のバイオマスを原材料に使用した微生物の発酵プロセスにより生産され、さまざまなアプリケーションへと活用できます。
Brewed Proteinポリマーを紡糸したこの繊維は、シルクのような光沢と繊細さを持つフィラメント糸、さらに上質でなめらかな肌触りのカシミヤや優れたウールのような紡績糸にも加工可能。
同繊維の生産規模が拡大していくと、Spiber社が初期的な注力分野としているアパレル産業向けのテキスタイル用途において、例えば、高級獣毛でありながらさまざまな環境リスクを指摘されているカシミヤ繊維と比較した場合、温室効果ガスの排出量の大幅な縮小と土地や水の使用量の削減が期待できます。
また、Brewed Protein素材自体は生分解性を有するため、最終製品の設計によっては石油由来製品によるマイクロプラスチック排出の課題解決への貢献が見込めるなど、従来の動物由来、植物由来、合成素材に代わるソリューションを提供できる次世代の素材として期待されています。
「“REGENERATIVE CIRCLE(リジェネラティブ・サークル)”をキーワードに展開される今回のコレクションは、時代を超えて普遍的に愛されるザ・ノース・フェイスの代表的なプロダクトをベースに、多様な生物が関わり生きるこの地球環境において、より循環可能な社会の実現を目指して開発されました。
Brewed Protein繊維を開発するSpiber Inc.のタイの量産工場が順調に稼働し、より大きなスケールで市場へ供給可能となったこのタイミングで、同素材をブランド定番プロダクトに採用。そこには、ザ・ノース・フェイスが枯渇資源に頼る現代社会を再生し、より循環可能にしていくという強い意志とメッセーシが込められています」(ザ・ノース・フェイス プレス 宮﨑浩さん)
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