ダイハツが「大きなコペン」のコンセプトカー世界初公開へ サイズは“軽自動車枠”超え! 1.3リッターの新型オープンは本当に出るのか?
ボディサイズと排気量は海外マーケットを視野に入れた?
まずボディサイズは、現行のコペンが全長3395mm、全幅1475mm、全高1280mmという軽自動車規格サイズなのに対して、ビジョン・コペンは全長3835mm、全幅1695mm、全高1265mmとひと回り大きくなっています。

またパワーユニットは、カーボンニュートラル燃料への対応を視野に入れた1.3リッターエンジンで、駆動方式にはFR(後輪駆動)レイアウトを採用しています。
つまりビジョン・コペンは、小型車枠へと大きくなった“新時代のコペン”を想起させる1台なのです。
ではなぜ、ビジョン・コペンは軽自動車規格から“はみ出した”のでしょう? その理由はおそらく、海外市場への輸出を視野にいれているため、だと思われます。
軽自動車は維持費が安いなどのメリットが多いものの、マーケットが日本だけに限定されるというデメリットがあります。これは、メーカーにとって大きな痛手であり、特に販売台数が限られるオープン2シーターカーの場合、その影響は大きいといえるでしょう。販売が苦戦すれば、次期モデルを市場に投入できなくなる=モデル廃止の憂き目に遭ってしまいます。
その点、日本市場だけでなく海外市場も視野に入れれば、オープン2シーターカーでも可能性は格段に広がります。小さなスポーツカーは欧米でも一定のニーズがあることは、マツダ「ロードスター」の成功例を見ても明らかです。
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ビジョン・コペンはコンセプトカーだけに、実際に市販されるかどうかは未知数です。しかし一部には、トヨタ自動車とダイハツ工業、そしてスズキがスポーツカーを共同開発しているとのウワサがあり、そのダイハツ版がこのビジョン・コペンではないかとの説もあります。
ダイハツ工業の親会社であるトヨタ自動車は、2019年8月にスズキと資本提携に関して合意しています。当時、ダイハツのライバルともいうべきスズキと資本提携を結んだトヨタの動きに対し、さまざまな憶測が飛び交いました。
単なる資本関係を超え、3社合同での商品開発が水面下で進んでいたと仮定するなら、ビジョン・コペンと同じプラットフォームやパワートレインを使ったトヨタ版、スズキ版の誕生にも期待が持てます。
このように、ダイハツのビジョン・コペンは今後の展開に期待せずにはいられない1台なのです。
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