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クルマの中で“ととのう”ことが可能!? ヒノキの香りが漂う トヨタの技術チームが作ったハイエースベースの「サウナカー」とは?

トヨタ自動車の先進モビリティ開発部が手がけた「NUKU MARU」

 担当者によると、ミストサウナは吹き出す汗がさらっとしているため、サウナ後もタオルで拭くだけでさっぱりするそう。なので、車載のシャワーは、主に髪を洗うためのものだといいます。

ハイエースをベースにしたサウナカー「NUKU MARU」
ハイエースをベースにしたサウナカー「NUKU MARU」

 こちらもミストシャワーとなっており、シャンプーを使わずとも、綺麗に髪の汚れが落とせるように配慮されています。

 このNUKU MARUが、通常のサウナではなくミストサウナである理由のひとつが、設備のコンパクトさにあります。

 ミストサウナ機が小型な上、1人あたりで使う水の量は、330mLと缶ジュース程度。電源もポータブル電源で賄えます。

 だから、ハイエースをサウナカーに仕立てることも難しくはなかったのです。

 そして、もうひとつが低温サウナであること。だから、高齢者でも安全に楽しむことができます。

 さらに安全対策として、誰でも安全にサウナに出入りできる収納式の階段と室内の暖房も用意されています。実際に長野県飯山市との提携により、一般介護予防事業の一環として、「NUKU MARU」のサービスを提供。すでにに300名以上の高齢者が利用されています。

 そのNUKU MARUを手がけるのは、トヨタ自動車の先進モビリティ開発部という、一見、ミストサウナカーとはまったく縁がなさそうな部署ですが、現代で求められるMaaSの事業化に挑んでいます。そのひとつとして提案されたのが「NUKUMARU」だったのです。

 NUKU MARUは、「入浴」と「MaaS」を結びつけることで、移動できるミストサウナが実現し、介護が必要な人の新たなケアサービスだけでなく、身体の内側から肌や健康の状態を整える美容用途や好きな場所でサウナを楽しむレジャー用途などでも活用できます。また入浴同等の効果があるため、災害時の入浴サービスとしても期待されています。

 その取り組みは始まったばかりですが、その活躍の場を広げるべく、ビジネスパートナーを募集中。クルマ作りだけでなく、サービスの構築にも引き続き、開発チームは挑戦を続けています。

 残念ながら、会場でサウナを試すことはできませんでしたが、肌に触れた蒸気とヒノキの香りは、非常に心地よいものでした。

 近い将来、景色の綺麗な場所でミストサウナを楽しんだり、家族などの身近な人のリフレッシュしてもらったりと、簡単かつ現実的な価格でサービスが提供される環境が整えば、ぜひ活用してみたいと思いました。

Gallery えっ、ハイエースの車内がサウナになった!? 究極の癒やし空間「サウナカー」を写真で見る(10枚)
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