“レースで勝つために”ホンダ「CBR1000RR-Rファイヤーブレード」の2024年モデルは大きく進化! バージョンアップしたポイントとは?
レースでの勝利を目指して短いスパンで進化
バイクメーカー各社が新モデルをお披露目する場として知られるEICMA(ミラノショー)。2023年の舞台では、ホンダ「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」の進化モデルが発表されました。

「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」は、2020年に登場したホンダのスーパースポーツ系バイクの象徴ともいえるモデル。今回、EICMA2023の舞台で発表された2024年モデルも、大きくバージョンアップを果たしています。
実は「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」は、2022年にも進化を果たしています。登場から短いスパンでバージョンアップを繰り返している理由について、2輪車を中心に乗り物関連の記事を執筆しているライターの増谷茂樹さんは次のように指摘します。
「『CBR1000RR-R ファイヤーブレード』は、スーパーバイク選手権など一線級のレースでも活躍しているモデルです。今回のモデルチェンジも“レースに勝つため”の進化といえます。
かつて1980〜1990年代のレーサーレプリカブームの頃には、各バイクメーカーが毎年のように競い合ってマシンを進化させていました。『CBR1000RR-R ファイヤーブレード』の進化は、当時の記憶を思い起こさせますね」
「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」は、市販車をベースに競われるスーパーバイク世界選手権や全日本選手権 JSB1000クラスなどに参戦していますが、今のところチャンピオンを獲得できていません。
そのため今回のモデルチェンジは、王座を獲りにいくホンダの本気を感じさせるものともいえそうです。
●MotoGPマシンを思わせる形状に変更されたウイングレット
「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」の2024年モデルでまず目につくのは、ミドルカウルにマウントされるウイングレットが大型化されたことです。
これは、フロントの接地性を高める空力パーツですが、MotoGPマシンを思わせる形状へと変更されています。
エンジンの最高出力は217.5ps、最大トルクは113Nmと従来モデルと同等ですが、発生回転数は500rpm下げられています。バルブタイミングやポートの形状なども見直され、クランクシャフトやコンロッドといった内部パーツも軽量化されるなど、細かい部分にまでブラッシュアップされていることが分かります。
変速ギアのレシオも全体にショート化されており、トップスピードを犠牲にすることなく、コーナーの脱出速度を高めるための進化を遂げています。
エンジンの圧縮比も13.4:1から13.6:1に高められており、チタン製マフラーの容量も1リットル拡大することで静音性が高まりました。
フレームも設計が改められ、最薄部を2mmとする薄型化でしなやかなハンドリングを実現するとともに軽量化にも貢献。スロットルバイワイヤー機構も、従来は1モーターで駆動されていたバルブを2モーター駆動とするなど刷新されています。
ハイスペック版の「CBR1000RR-R ファイヤーブレード SP」には、量産バイクとしては世界初の採用となるオーリンズ製“スマートエレクトロニック 43mm S-EC3.0(SV)NPX USDフォーク”を搭載。フロントブレーキにはブレンボ製“スタイルマ R4 ピストンラジアルマウントブレーキキャリパー”を採用し、制動力とコントロール性を向上させています。
レーシングマシンにふさわしい進化を遂げた「CBR1000RR-R ファイヤーブレード」とそのハイスペック版であるSPバージョン。国内での販売価格などはまだ未定ですが、レースシーンでさらなる活躍を見せてくれることは間違いなさそうです。
●製品仕様(欧州仕様)
・サイズ:2105×750×1140mm
・車両重量:201kg
・エンジン:水冷並列4気筒DOHC4バルブ
・総排気量:999cc
・最高出力:217.5ps/1万4000rpm
・最大トルク:113Nm/1万2000rpm
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