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ポルシェファンなら一度は行きたい! 本拠地ドイツ・シュトゥットガルトにある“聖地”とは

特別な一台に出会えるポルシェミュージアム

 いずれも貴重なポルシェたちですが、その中でも特別な一台に出会えるのが、ポルシェミュージアムの魅力です。

 そのいくつかを紹介しましょう。

「ポルシェ914S(1969年)」は、廉価版ポルシェ914をベースに生まれたスペシャル仕様で、本来のVW用水平対向4気筒エンジンの変わりに、レーシングカー「ポルシェ908」に開発された水平対向8気筒エンジンを搭載したモンスターマシンでした。2台が制作され、そのうち一台は、フェリー・ポルシェの60歳の誕生日プレゼントとして送られました。スタイルも通常の914とはフロントマスクやホイールアーチの形状がことなるなどの特徴があります。

「ポルシェ914S(1969年)」
「ポルシェ914S(1969年)」

「ポルシェ911ターボ ナンバー1(1974年)」は、ターボ化により更なる高性能化を図った911の初のモデル。ただ量産モデルではなく、ワンオフモデルであり、後部トレッドをワイド化したターボボディではなく、ノーマルボディにターボエンジンを搭載しています。

 同車は、フェルディナント・ポルシェの長女であるルイーゼ・ピエヒの70歳の誕生日に送られたモデルだそう。タータンチェック柄のお洒落な内装が特徴で、後にターボモデルのお約束となったエンジンカバーの「TURBO」のエンブレムも使われていません。

「ポルシェ911ターボ ナンバー1(1974年)」
「ポルシェ911ターボ ナンバー1(1974年)」

「マクラーレンTAG ポルシェフォーミュラ1(1986年)」と説明されたマクラーレンMP4/2シリーズには、ポルシェが開発した1.5リッターV6ターボエンジンが搭載されていました。

 その活躍は目覚ましいものがあり、投入された1984年からラストイヤーとなる1986年まで、3年連続のドライバーズタイトルに加え、84年と85年には、コンストラクタータイトルも獲得しました。当時、ステアリングを握ったのは、アラン・プロスト、ニキ・ラウダ、ケケ・ロズベルクなどのスタードライバーたちでした。

 1986年と説明されているため、展示車は、最終仕様のMP4/2Cと思われます。

「マクラーレンTAG ポルシェフォーミュラ1(1986年)」
「マクラーレンTAG ポルシェフォーミュラ1(1986年)」

※ ※ ※

 館内はまさに貴重なポルシェ尽くしとなっており、市販車やレーシングカーだけでなく、本来ならば、廃棄されてしまうことが多いプロトタイプやショーモデルも展示されているのも嬉しいポイントです。

 技術的な説明展示よりも実車の展示が多くなっており、ポルシェ美術館とも呼びたくなります。館内には、休憩スポットに加え、カフェやレストランも設置されており、ミュージアムショップには、手頃な価格の小さなポルシェ(のミニカー)も溢れています。

 私もいつかポルシェを手にした日のために(?)、ミュージアム専売となるスペシャルカラーのレザーキーホルダーを購入してしまいました。

 一日楽しむことが可能なポルシェミュージアムですが、市内には、ドイツが誇る高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の公式博物館「メルセデス・ベンツミュージアム」もあります。いずれも展示内容が充実しているので、両方を尋ねたいのならば、2日間に分けるのが正解。

 私もハシゴを考えていましたが、ポルシェミュージアムに5時間近く滞在していたため、メルセデス・ベンツミュージアムまで出向き、場所を確認するのが、やっと……。今回は、日程の都合で、メルセデス・ベンツミュージアムを見学することは叶いませんでしたが、次の機会の楽しみとすることにしました。

クルマ好きが集う場所でもある自動車博物館ですが、ポルシェミュージアムは、世界中の人を魅力する美しいスポーツカーが並ぶ美術館ともいえる施設です。クルマ好きでなくとも楽しいひと時を過ごせるので、ぜひドイツ旅行の際には、工業大国ドイツが誇る文化を知る施設としても、おススメの観光スポットです。

Gallery 【画像】あのクルマやこのクルマも! ポルシェミュージアムに展示された名車たちを写真で見る(30枚)
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