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ドアハンドルの形状に異変!? なぜ「グリップ型」は少なくなった? まもなく登場のメルセデス新型Eクラスも新たに“隠れるタイプ”を採用 流行だけではないその理由とは

先代の「グリップ型」からデザイン変更して登場するメルセデス・ベンツ新型「Eクラス」

 まもなく、メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」が日本に上陸する予定です。

 Eクラスはメルセデス・ベンツの中核となるEセグメントのモデルで、その歴史をたどると1936年に登場した170シリーズ(W136型)までさかのぼるといわれます。

 Eクラスという車名になったのは1985年に登場したW124型から。まもなく日本上陸予定の新型Eクラスは、Eクラスの車名となって6代目となるW214型です。2023年4月に世界初公開され、同年夏に欧州市場で発売されています。

 新型Eクラスのデザインを細かく見ていくと、ドアハンドルの形状が現行型の「グリップ型」から、新型は走行中や駐車時にはボディとフラッシュサーフェースになる「フラット型」になっていることがわかります。

 近年、このようにドアハンドルのデザインにも新しい傾向が見られます。それはなぜなのでしょうか。

まもなく日本市場で発売されるメルセデス・ベンツ新型「Eクラス」
まもなく日本市場で発売されるメルセデス・ベンツ新型「Eクラス」

 エクステリアデザインを描くとき、ドアの外側に付くアウタードアハンドルは、デザインのひとつのポイントになります。ドアハンドルも含めてカッコ良く見せるのがカーデザイナーの腕になります。

 1990年代は輸入車を中心に、多くのクルマがグリップ型の「バータイプ」を採用していました。細いバーハンドルは、流れるようなデザインにもよく似合います。

 バータイプを早くから多くのモデルに採用していたメルセデス・ベンツは、事故で崖の下に落ちたクルマを引き上げるときに、4つのドアハンドルをロープで持ち上げればその車重に耐えられる、と言われていました。

 たしかにバータイプのドアハンドルは、指1本か2本引っ掛けるだけでも開けることができますし、手を上から握っても下から握っても開けることができるので、日常の使い勝手が良いので筆者は気に入っていました。

 またドアを閉めるときも、ドアハンドルを持って閉めることにより「ドスッ」といい音で閉めることができます。

 通常閉めたときの振動がドアパネルを震わせますが、ドアハンドルを持つ手と腕の筋肉が振動を吸収するので、振動が後に残らない閉まり音になります。

こんな背景もあってバータイプのドアハンドルが一世を風靡していました。しかし、ここ最近はフラットタイプが多くなってきました。

メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」のドアハンドル。走行中や駐車時にはボディとフラッシュサーフェースになる「フラット型」を採用
メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」のドアハンドル。走行中や駐車時にはボディとフラッシュサーフェースになる「フラット型」を採用

 メルセデス・ベンツは、まもなく日本に上陸する新型Eクラスだけではなく、新型「Sクラス」から走行中はボディとフラッシュサーフェースになるドアハンドルになり、最新の電気自動車「EQE」や「EQS」も同じフラットタイプになっています。

 ポルシェ「911カレラ」も、最新型はバータイプからフラットタイプになっています。閉まっているときはボディに埋まっていますが、ドアを開けるときは持ち上がってくるのでそれを引くタイプです。

 テスラはオリジナルモデルとして製造された「モデルS」からフラットタイプのドアハンドルを採用しています。

 その後に続々と追加された「モデルX」、「モデル3」、「モデルY」も、すべてがボディ表面に埋め込まれる完全なフラッシュサーフェースのフラットタイプになっています。

 もちろん、すべての新型車がフラットタイプになっているというわけではなく、たとえば2023年に日本に上陸したメルセデス・ベンツ新型「GLC」やフィアット新型「ドブロ」、またEVでも2024年に日本に登場する予定のVW新型「ID.BUZZ」などはグリップ型を採用しています。

NextBMWも近年はフラップタイプのドアハンドルを採用
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