コスパがいいだけじゃない! まもなく発売!! ホンダの新しいコンパクトSUV「WR-V」は見ても乗っても魅力を実感できる実力派
いまや貴重な4気筒エンジンが奏でるホンダミュージック
とにかく機能に徹して、シンプルにまとめられているのが、このWR-V。それは走りについても同様で、パワートレインは前述のように1.5リッターガソリンエンジンの前輪駆動だけで、ハイブリッドも4WDも設定されません。

今どき、それではちょっと……と思わないではないですが、聞けば250万円以下のSUVの市場では、販売の7割がガソリン車とのこと。それらが欲しければヴェゼルもあるよ、ということで、スパッと割り切ったわけですね。
では、走りはそれなりで……と思ったら、違いました。WR-Vは率直にいって想像以上の乗り味を体験さてくれたのです。
まず印象的だったのが乗り心地のよさです。テストコース上には凸凹を連続させた路面があるのですが、あえてここを通過してみると、WR-Vはサスペンションがしなやかに動いてショックを受け流してくれます。
これは剛性の高いボディはもちろん、サスペンションが動いてタイヤが上下する際の軌跡にまで配慮した設計によって実現されています。足元は激しく上下動しているのに上屋はブレない。そんな乗り味なのです。
おかげで直進時の安定性も上々ですし、コーナリングも軽快で、かつ安心感があって思いのほか楽しめます。正直、価格を考えてそれほどつくり込まれた走りは期待していなかったのですが、どうやら他のモデルで熟成された実績あるシャシー構造だけに、走りのノウハウが十分に蓄積されていたようです。
しかも、その好印象は後席も共通。コーナリングの際にも身体がブレることなく、快適に座っていることができます。多人数乗車で出かける機会も多くなりそうなクルマだけに、これは大きなポイントです。
エンジンもスペックは平凡ですが、高回転域まで軽やかに回って快活な走りを可能にしています。ちょっと音は大きめですが、このクラスではいまや数少ない4気筒ということもあり、サウンド自体は爽快そのもの。実際にインドでは「これがいいんだよ。まさにホンダミュージック!」という反響もあるのだとか。
一方、クルマとしては決して騒々しいというわけではありません。エンジンの余計なノイズの低減ために、エンジンのサイドマウントには防振ダンパー&ウエイトが使われていますし、ロードノイズ低減のためリアのホイールハウス内にはインナーフェンダーも装着されています。
実は後者は、開発の最終段階になって「やはりつけよう」と急遽決められたものだそうです。最後まで妥協せず、いいクルマをユーザーに届けようという姿勢の現れというわけですね。
高級、上質といった言葉は似つかわしくないかもしれませんが、見た目は存在感があるし、道具としての使い勝手、機能性は上々。その上で走りっぷりも快活なWR-Vは単に安いだけではない、なかなかの実力派といっていいでしょう。
私の見立てでは、実際に最大のライバルとなるのは、ひと回りサイズの大きいカローラクロス。見た目の存在感、走りのよさ、ユーティリティ性はそれぞれ互角で、価格も真正面から競合する一方、それをより扱いやすいサイズで実現しているのがWR-Vというところでしょうか。
いずれにしても、クルマ自体を楽しむというよりも、クルマで出かける、遊ぶ、楽しむ人にとっての最良の選択肢となり得るモデル。そんな1台の登場であることは間違いありません。発売はもうすぐです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】