24年前の日産「スカイラインGT-R」が1億円!? なぜ国産スポーツカーは軒並み高騰? 豪州で見つかったR34GT-Rの“数奇な運命”とは
約1億円のR34GT-Rが持つ「特別なストーリー」
近年、1990年代前後の国産スポーツカーの相場が高騰していることはよく知られていますが、その代表格と言えるのが、日産「スカイライン GT-R(R34)」です。

R34スカイラインGT-Rは、映画『ワイルド・スピード』シリーズで主役級の活躍を見せたことや、同作品に出演していた故ポール・ウォーカー氏が愛車としていたことなどから、国内外で高い人気を誇っています。
そのため、その相場はすでに数千万円単位へと高騰しており、もはやほとんどのユーザーの手の届く範囲ではなくなってしまっています。
そんななか、海外のオークションサイトでは、63万5000米ドル(約9570万円)という超高額のR34スカイラインGT-Rが販売されています。
しかし、この個体で本当に注目すべき点はその価格ではなく、この個体の持つ特別なストーリーです。
まず、このR34の出品者はオーストラリアのユーザーであり、この個体もオーストラリアにあるようです。
R34は、ごくわずかな台数がイギリスで限定販売されたのをのぞいて、基本的には国内専売車です。
そのため、この個体も日本で正規販売されたものですが、並行輸入業者による輸入ではなく、「ポップ氏」と呼ばれるオーストラリア人のオーナー自身が日本の販売店で購入したものがオーストラリアへとわたっています。
ただ、1999年9月に日本を訪れたポップ氏は、当初はスカイラインGT-R(R33型)を購入する予定だったと言います。
当時、すでにR34スカイラインGT-Rは発売されていましたが、発売直後ということもあって新規のオーダーは難しく、販売店などでその姿を見ることもできなかったと言います。
そんななか、ポップ氏のもとに新車のR34を購入できるチャンスが巡ってきます。出品者によれば、ボディカラーの発注ミスがあったために元の購入者がキャンセルしたものであったようです。
そうしてR34スカイラインGT-Rを手に入れることができたポップ氏ですが、当時のオーストラリアの法律では、正規販売されていないモデルを輸入することは決して簡単ではありませんでした。
ポップ氏は関係者からのアドバイスを受けた結果、ニュージーランドで3か月間この個体を登録することで、オーストラリアの各種規制をクリアすることができました。
そして、2000年3月に晴れてこの個体はオーストラリアの地へとわたりましたが、ここまで一度も日本国内では登録されていません。
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