10年ぶりのフルモデルチェンジで4代目に進化! いま大注目の新型「ミニ・クーパー」が“2つの顔”を持つ理由とは
EVとエンジンモデルのボディサイズが異なる理由
ただ新たな流れも生まれています。それは新型ハッチバックが、ふたつの顔を持つことです。
なんとMINI3ドアハッチバックは、2種類が存在します。

最大の理由は、パワーユニットです。これまではEVを含め内外装は共有で、パワートレインなど内部の構造で作り分けていましたが、新世代では、EVが専用プラットフォームとなり、エンジン車は、従来型の改良版となっています。
このため、ボディサイズやホイールベースも異なっています。
オールニューとなるEV仕様は、全長3860mm×全幅1745mm×全高1460mm、ホイールベース2525mmに対して、エンジン仕様は、全長3875mm×全幅1745mm×全高1455mm、ホイールベース2495mmとなっており、EVの方が、全長がマイナス15mm、ホイールベースがプラス30mmとなっており、EVの構造を活かしたショートボディとロングホイールベース化が図られていることが分かります。
ちなみに従来型は、全長が3865mm×全幅1725mm×全高1430mm、ホイールベース2495mmでした。
ボディの違いからデザインにも少し影響が表れており、EVでは新世代モデルたちの特徴となっていた過給機モデルのボンネットスクープ、サイドスカットル、ホイールアーチの加飾、ロッドアンテナ等は廃止され、よりデザインのシンプルさが追及されています。
しかし、エンジン車では、前後マスクの共通化を図る一方で、過去と現代をクロスオーバーさせるようにホイールアーチの加飾とロッドアンテナ、グリップ式のドアハンドルなどの特徴は継承されています。
ただエンジン車が単なるフェイスリフトと結論付けるのは、早計でしょう。新型となり、インテリアはいずれも刷新されているからです。
2022年に公開されたEVコンセプトのクロスオーバーモデル「ミニ・コンセプトエースマン」の機能性とシンプルさを追求したインテリアを具現化したシンプルかつモダンな空間が広がっています。もちろん、そのデザインの原点は、クラシックMiniにあります。
徹底的にシンプル化されたダッシュボードデザインは、まさにクラシックMiniのコクピットの現代化といえるもの。
ダッシュボード上には、往年のセンターメーターを彷彿させるインフォテイメントディスプレイがあるのみ。その下には、最小限化された操作ユニットには、運転時に必要なスタートスイッチ、シフトレバー、パーキングボタン、ハザードなどが集約されています。
単にシンプル化しただけでなく、シフトレバーは、右ハンドル用に作り変えるなど気配りもあるのはさすが。メーターパネルは、センターディスプレイ上だけでなく、全車標準となるヘッドアップディスプレイにも表示されるので、運転中の視線移動も最小限となるように配慮されています。
もちろんミニらしさは、遊び心のあるデザインも重視。特徴的なシンプルなダッシュボードの表面にテキスタイルを取り入れ、ドレスアップ。さらにアンビエントライトとインフォテイメントディスプレイ表示を活用し、インテリアのイメージチェンジを図る「ミニ・エクスペリエンスモード」が用意。その提案には、EVの場合、サウンドの変化も含まれます。
さらにミニをペットのように接するオーナーも多いため、キーを持ち車両に近づいたり、離れたりすると前後ライトが点灯し、挨拶をする「WELCOME/GOOD-BYEライト」も与えられています。
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