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ビーフンは“焼き”か“スープ”か!? 古き良き新橋の面影を残す台湾料理店「ビーフン東」のお味とは?【遠くても行きたい町中華#09】

●台湾の本場で食べられているものより、日本人向けに

 新橋駅汐留口の向かい。駅を出て、ゆりかもめに乗り換える階段の奥にあるのが「新橋駅前ビル」。

 1966年竣工、昭和の高度成長期の真っ只中に建てられた、当時の最先端、そして現在では勢いのあった昭和40年代の雰囲気を感じることができ、駅反対側にあるニュー新橋ビルと共に、新橋の顔と言える建物です。

 この新橋駅前ビルが建てられた時から約60年もの間、ビジネスマンたちに愛され続けているのが「ビーフン東」です。

階段をあがり、飲食店やボクシングクラブなどが並ぶ2階へ。この看板が目印
階段をあがり、飲食店やボクシングクラブなどが並ぶ2階へ。この看板が目印

「いえいえ、うちはビルが建つ前からここにいるんですよ」と笑顔で話すのは店主の東俊治さん。

 ビーフン東の歴史は古く、初代が石川県で日本料理店を営んだことに始まります。明治中頃に台湾に渡り、日本海軍指定の料亭として営業。第二次大戦中にはマニラにも支店を出していたそうです。

 第二次世界大戦終戦後に、大阪で台湾料理を中心に日本料理を取り入れた「台湾料理 東」を開店。その後昭和26年(1951年)に「ビーフン東」を新橋でオープン。

 さらにその後、店のあった場所にビルが建つことになり、新橋駅前ビル完成後、現在の場所で再び営業を始めます。つまり、新橋駅前で73年の歴史があるということに。

 店内には、新橋駅前ビルが建つ前、駅前にあった店の写真が飾られています。

 ビーフンの味は、台湾の本場で食べられているものより、日本人向けに軽やかにしたもの。「お客様の中には、週一、10日に1回おいでいただくわけですから、油を少なくしてヘルシーに。日本の人に食べやすい味にしてあります」。

 昭和の大作家、池波正太郎や放送作家・作詞家の永六輔、親分こと野球の大沢啓二監督が愛したと言われる、この店のおすすめ料理を紹介します。

●焼きにするかスープにするか。店の看板メニュー「ビーフン」

 まずは焼きビーフン。この店ではランチタイムは、豚肉と野菜の「並」、「五目」、「蟹玉」があり、焼きビーフンかスープビーフンかを選べる他、小盛、大盛とボリュームも3段階で選べます。

ビーフンの白さに、味がついていないのではと心配する客もいるというのに納得
ビーフンの白さに、味がついていないのではと心配する客もいるというのに納得

 ディナータイムは煮豚ビーフン、海老ビーフン各935円などもあり、これらも焼きorスープがセレクト可能です。

「塩味のガラスープでビーフンを茹で戻しているので、色はついていないけれど味はしっかりついています。初めて食べに来たお客さんが、味がついているのか聞いてくることもありますね」

 焼きビーフンというと、やはり茶褐色のイメージ。だからこそ、白い焼きビーフンは他では中々みられないものかもしれません。

 フワッフワの卵の中には、シイタケやタケノコ、グリーンピース、カニが入っていて、上品な旨み。味付けは塩のみ。ビーフンとの相性も抜群です。

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