フィアットは生産終了、アバルト版はどうなる? “15年選手”アバルト「695」今も色あせない魅力とは? 最新モデルでも“サソリの毒”は健在か?
ドライビングプレジャーの濃密さはさすがアバルト
「695トリビュート 131ラリー」には、オーバーフェンダー以外にもスタイリングの特徴となっているアイテムがあります。それは大型のリアスポイラー。
なんと12段階の角度調整式で、ほぼ水平の状態からほぼ直角の状態まで、好みに合わせてアジャストできるマニアックなタイプです。

加えて、ダイヤモンド仕上げとなる17インチアルミホイール、ブラック仕上げのブレンボ製4ポットフロントブレーキキャリパーといった特別パーツも装備しています。
また、“レコモン”の愛称で知られる高性能エキゾーストシステム“レコードモンツァ”は、片側2本ずつのテールエンドを上下にレイアウト。こうした演出は、分かる人にだけ分かる、マニア心に刺さるものです。
一方、性能やドライバビリティに関しては「695」と同等。とはいえ、ベースモデル自体がチューニングカーのようであり、ドライビングの楽しさは濃密すぎるほどです。
アクセルペダルを踏み込んだ際のエンジンの盛り上がりや排気音、さらに、ドライバーの思いどおりに曲がるフィーリングなど官能面の楽しさは、さすがはアバルトといったところ。まさに、アバルトのエンブレムにあるサソリの毒にやられた気分です。
洗練された高性能というよりは、汗をかきながらドライビングを楽しむアナログ的な楽しさがあり、BEV(電気自動車)とは対極にあるような感覚です。アバルト「595」と「695」は、それを楽しみたい人のためのドライビングマシンといえるでしょう。
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アバルト「595」と「695」、そして前身のアバルト「500」には、スペシャルモデルが多数存在します。
そんな中にあって、オーバーフェンダーや調整式リアスポイラーでスタイリングに特別感をプラスした「695トリビュート 131ラリー」は、ファンにとってはぜひ手元に置いておきたい憧れのモデルではないでしょうか。
近い将来の生産終了がウワサされ、伝説のモデルとなりそうな今となってはなおさらです。
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