1900馬力の加速は猛烈! “フェラーリのデザイン”でもおなじみ「ピニンファリーナ」が自ら手がけた「F1より速いスーパーカー」のスゴさとは?
イタリアの名カロッツェリアが自社で手がけたスーパーカー
2018年に設立されたアウトモービリ ピニンファリーナがリリースした第1弾モデルが「バッティスタ」。最高出力1900psを誇る4モーターの電動ハイパーGTです。
先日、筆者(島下泰久)は、この「バッティスタ」を貸し切りのアネスト岩田ターンパイク箱根で試乗することができました。もちろん、全開で!

想像をはるかに超えるそのパフォーマンスに触れる前に、まずはピニンファリーナについておさらいしておきましょう。
イタリアの名カロッツェリアとして、クルマ好きなら知らない人はいないピニンファリーナが設立されたのは1930年。「バッティスタ」の車名は、その創業者であるバッティスタ・ファリーナからつけられたものです。
ピニンとは実は彼のニックネームで、当初の社名は“ピニン・ファリーナ”でした。後にその功績が認められ、ファリーナ一族はピニンファリーナへと名字を変更することを許されます。そして社名も“ピニンファリーナ”へと改められるのです。
そのピニンファリーナ社は、2015年にインドのマヒンドラが経営に参画。そして2018年には、車両製造のための新会社“アウトモービリ ピニンファリーナ”が設立されます。そして2019年、ついに登場したのがこの「バッティスタ」というわけです。
すでに2024年5月、イタリア大使館でお披露目されていた今回の試乗車は、正確には「バッティスタ55(チンクァンタチンクェ)」というモデルです。
ピニンファリーナが手がけた1955年製のランチア「フロリダ」にインスパイアされたということで、美しい“ブルー サヴォイア グロス”と“ビアンコ セストリエーレ グロス”のデュオトーンのボディカラーに、イタリアのポルトローナ・フラウ社に特注したというエイジング処理されたマホガニーレザーを組み合わせた、エレガントなコーディネートを誇ります。
「バッティスタ」は限定150台のすべてがオーダーメイド。オーナーとデザイナーが共同作業ですべてのクルマを仕立てていくのです。
過去のモチーフは使っていないのに、流麗かつ繊細なフォルムに紛れもないピニンファリーナを感じさせる「バッティスタ」。前ヒンジで上方に大きく開くシザーズドアを採用し、車体後部にはエンジンがないメリットを活かしてラゲッジスペースが用意されています。
その車体は、CFRP製モノコックと、アルミニウム製サブフレームを組み合わせた構造です。
一方、シャシーの基本部分、そして電動パワートレインは、クロアチアを本拠とするBEV(電気自動車)のスポーツカーメーカーであるリマック・アウトモビリから供給されます。
全4基の高出力電気モーターにより、4輪をそれぞれ独立して駆動。最高出力は前述のとおり1900ps、最大トルクは2340Nmにも達します。
476kmという航続距離を実現する容量120kWhのリチウムイオンバッテリーは、センタートンネル内、そしてドライバーの背後に搭載されるカタチに。美しいプロポーションは、こうした基本骨格によって実現されているのです。
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