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ロータス初の4ドアGT 新型「エメヤ」ってどんなクルマ? ドイツで乗ってわかった EVのなかにある“ロータスらしさ”とは

コンセプトは快適で高性能な“電動グランドツアラー”

 ドイツとオーストリアでロータスの新世代EV「エメヤ」に試乗してきました。

 そしてそのコンセプトどおり、快適で高性能なグランドツアラーがEVで実現されていることにとても驚きました。

ロータス新型「エメヤ」
ロータス新型「エメヤ」

 グランドツアラー=GTとは、長距離を高速域で快適に移動できる高性能車を意味する言葉。ただし、EVでこれを作るのは、決して簡単なことではありません。

 エンジンを積むことなく、バッテリーに充電した電力でモーターを駆動して走るEVは、静かという面ではグランドツアラーにうってつけです。また、多くのEVは変速機構を持たないためにシフトショックを生み出さないことも、滑らかな走行感覚が求められるグランドツアラーにとっては好ましいポイントといえます。

 さらにいえば、EVの多くはフロア下に重いバッテリーを搭載するため、重心が低くなり、高速域での安定性という面では有利です。

 いっぽうで心配になるのが航続距離です。

 一般的にいってEVは航続距離が短く、長距離を充電なしで一気に走るのは苦手です。また、バッテリーに充電した電力をひとたび使い切ると再充電に時間がかかるので、やはり長距離を短時間で走りきるという面では不利なように思えます。

 ただし、新型ロータス・エメヤは102kWhという大容量バッテリーを搭載。

 ベーシックグレードの「エメヤ」であれば航続距離は610kmにもなります。なお、エメヤの装備を充実させた「エメヤS」でも航続距離は540km、モーターの最高出力を612psから918psにパワーアップした「エメヤR」でさえ435kmを実現しているので、おそらくは、バッテリーに充電した電力を使い果たしてしまう前に、休憩したくなったり、お腹が減って食事をしたくなるケースがほとんどでしょう(航続距離はいずれもWLTPのデータ)。

 しかも、エメヤはバッテリー回りに800Vシステムを採用しているため、超高速充電が可能となっている点も魅力的です。

 今回も試乗の途中でドイツ国内にあるアイオニティという急速充電施設を使いましたが、充電器の出力はなんと350kWで、53%の残充電から100%までわずか30分ほどで充電できました。

 しかも、充電している時間のほとんどで、エメヤが150kW以上の電力を受け入れていることも印象的でした。

 ご存知のとおり、日本の急速充電器はパワフルなものでも150kW程度です。ただし、どれほど充電器がパワフルでも、そのパワーをクルマ側が受け止められなければ宝の持ち腐れになりかねません。

 その点、150kW以上の電力を「呑み込み続けた」エメヤの実力には、本当に驚きました。

ロータス新型「エメヤ」の充電風景
ロータス新型「エメヤ」の充電風景

 おそらく、これはバッテリー温度を適切に管理する冷却能力が優れている証拠でしょう。また、150kW前後で安定的に充電できるということは、日本の150kW急速充電器のポテンシャルをフルに引き出すことができるとも考えられます。

 これもまた、EVのエメヤが優れたグランドツアラーとしての素質を備えている理由のひとつといえそうです。

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