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驚異の1064馬力! 史上最強の“5.5リッターV8ツインターボ”の正体とは? シボレー新型「コルベットZR1」初公開!! 2025年から生産へ

5.5リッターのV8ツインターボエンジンは1064馬力を発生

 2019年7月のワールドプレミア以来、世界的な人気モデルとなっている第8世代のシボレー「コルベット」。歴代モデルで初めて右ハンドル仕様が設定されたこともあり、ここ日本でもヒットモデルとなっています。

 そんな8世代目の“C8”「コルベット」のラインナップに、史上最速&最強のモデルが加わりました。それが先ごろ本国アメリカで発表された「コルベットZR1」です。クーペとコンバーチブルという2モデルを展開し、世界最高のスーパーカーという称号の獲得を目指します。

シボレー新型「コルベットZR1」
シボレー新型「コルベットZR1」

 長きに渡り採用してきたFR(フロントエンジン/リアドライブ)レイアウトを捨て、歴代モデルで初となるミッドシップレイアウトを採用した現行型「コルベット」。

 エンジンは気筒休止機構を備えた6.2リッターのV型8気筒OHVで、トランスミッションにはデュアルクラッチ式の8速ATを組み合わせることで、優れたパフォーマンスと最上級の操作性、快適性を獲得しています。

 今回フォーカスする新型「コルベットZR1」は、そんなスタンダードモデルをベースに開発された超高性能バージョンです。

 ボディサイズは全長4722mm、全幅2025mm、全高1234mm、ホイールベース2723mmで、乾燥重量はクーペが1665kg、コンバーチブルが1705kgとアナウンスされています。

 そんな新型「コルベットZR1」のハイライトは、なんといっても“LT7”と呼ばれる5.5リッターV型8気筒DOHCツインターボエンジンでしょう。

 このエンジンは、振動面では不利なものの排気干渉がなく高回転仕様に向いている“フラットプレーンクランクシャフト”を採用。レーシングエンジンにも採用される同パーツなどの効果により、最高出力1064hp/7000rpm、最大トルク1123Nm/6000rpmという驚異的なスペックを実現しています。

 これはシボレーが世に送り出した「コルベット」の市販車としては史上最高の数値であり、アメリカの自動車メーカー全体を見渡しても、V8エンジンでは史上最強を誇ります。

“LT7”エンジンが生み出す巨大なパワー&トルクを受け止めるべく、デュアルクラッチ式の8速ATにも多くの変更が加えられています。

 それらによって生み出されるパフォーマンスは異次元のもので、最高速度は215mph(約346km/h)以上、0-1/4マイル加速タイムは10秒未満で駆け抜けます。

 新型「コルベットZR1」は空力特性も見直されており、最高時速の際に1200ポンドをオーバーの「コルベット」史上最大のダウンフォースを獲得するといいます。

 前後ともにダブルウィッシュボーン式となるサスペンションには、“マグネティックライドダンパー”を採用。オンロードでの快適性とサーキットでのハイパフォーマンスを両立しています。

 さらに、ブレーキシステムにはカーボンセラミックローターを採用。画期的な製造技術を採用することで、耐久性の向上とブレーキコンポーネントの温度低下を実現しています。

 なお、フロントローターの直径は400mm、リアローターは同390mmで、フロントローターは「コルベット」史上最大のサイズとなっています。

●7代目「コルベットZR1」で人気だったボディ色を再現

 新型「コルベットZR1」のエクステリアでは、2世代目に採用されたり、レーシングカーの「コルベット Z06 GT3.R」で復活したりした“スプリットウィンドウ”が印象的。他の冷却デバイスと連動し、エンジンスペースからの熱を効果的に排除します。

 さらにクーペ、コンバーチブルともに、重心を下げるカーボンファイバールーフを採用。オプションで用意されるカーボンファイバーホイールは、バネ下重量の削減に有効です。

 対するインテリアは、シルプレートやステアリングホイールにユニークな「ZR1」バッジを装着。細部までこだわりが息づいています。

 ボディカラーには、2025年型のスタンダードモデルと同様、コンペティションイエロー、ヒステリアパープル、セブリングオレンジなどの新色が採用されています。なかでもセブリングオレンジは、7世代目の「コルベットZR1」で人気のあったボディ色を想起させます。

 インテリアカラーは、新たにハバネロインテリアとブルーステッチのオプションを設定。また、フルレングスのレーシングストライプ、ブレーキキャリパーの色、シートベルトの色なども好みに合わせてアレンジできます。

* * *

 新型「コルベットZR1」の生産は、2025年にスタートする予定です。スタンダード「コルベット」、「コルベットZ06」、「コルベットE-Ray」とともに、多彩な「コルベット」ファミリーを構築することでしょう。

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