ボルボの新しい“3列シート車“「EX90」は何がスゴい? 次なる将来ビジョンを牽引する「ラグジュアリーSUV」は静粛性と快適性が格上です
ボルボに期待される要素のすべてをアップデート
「EX90」はフットワークもとてもナチュラル。前後バランスのよさ、「XC90」より10cmも低い重心高、さらにはリアに仕込まれたトルクベクタリング機構などが効いているのでしょう。

そこはさすがボルボで、操って心躍る……という感じではないのですが、道幅の狭いワインディングロードでも快適に走ることができました。
ちなみに、リアのトルクベクタリング機構はデファレンシャルではなくクラッチを使ったもので、巡航時にはリアへの駆動をカットすることも可能。つまり必要ないときには前輪駆動とすることで、電費向上につなげています。
ボルボに期待される落ち着いた雰囲気、おだやかな乗り味、上々の使い勝手を損なうことなく、すべてがしっかりアップデートされているというのが、「EX90」をじっくりテストした筆者(島下泰久)の印象です。
特にインテリアは、十分に先進的でありつつも、すべてをセンターディスプレイにまとめたラジカルな「EX30」よりもフレンドリー。新しいファンにも従来からのユーザーにも、受け入れられる丁度いいポイントを突いていると感じられました。
この「EX90」、価格は今回乗った最上級の「ツインモーター パフォーマンス」の場合、邦貨換算すると2000万円をやや下回る辺りと、ボルボ車の中でも飛び抜けて高くなりそうです。
しかも冒頭に記したとおり、ボルボは2030年の100%BEV化を撤回、さらに、2024年9月4日に発表した「XC90」のマイナーチェンジではインフォテインメントシステムを同等レベルに進化させています。
どちらを選ぶべきか、ユーザーを悩ますことになりそうな気もしますが、BEVを不自由なく使える環境にあるならば、やはり基本骨格から新しい「EX90」こそ本命でしょうか。
ただし、この「EX90」の日本上陸まではまだまだ時間がかかりそう。現時点では2025年後半を予定しているとのことです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】