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“ポルシェを超えるポルシェ” 世界70台限定の「RUF SCR」がオークションに登場 極上のSCRに付けられた驚くべき落札額とは

愛を極めると価値も極まる

 メーカー自身によるカスタマイズ・チューニングカーが、カタログモデルとしてラインアップされることが一般的になりました。

オークションに登場した2022年式RUF「SCR」Maximilian Vogl ©2023 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに登場した2022年式RUF「SCR」Maximilian Vogl ©2023 Courtesy of RM Sotheby's

 日本車であれば、トヨタの「GR」、日産の「ニスモ」が挙げられます。

 GRは「GRカンパニー」、ニスモは「日産モータースポーツ&カスタマイズ」という別会社ですが、どちらも大元のメーカーの子会社なので一心同体の存在といえます。

 「カスタム」とは現代的な用語です。ひと昔前は「改造車」と呼ばれ、メーカーが自車にそのような装備を施すことは御法度的な扱いでした。

 そのため、サードパーティが独自にカスタム・チューニングすることが一般的で、独自のノウハウを蓄積して現在に至ります。

 サードパーティも得意・専門とするメーカー・車種があります。例えばホンダであれば「スプーン」、スバルであれば「ブローバ」が挙げられ、メーカーでは手が届かないような箇所のカスタムやチューニングを得意としています。

 ここまでは日本のカスタム・チューニング業界に対して大まかに述べましたが、海外にもそのような文化が存在します。

 メルセデス・ベンツであれば「ブラバス」、BMWであれば「アルピナ」がそうです。

 ただ、メーカーが作るモデル自体の完成度が高いため、なかなかチューニングしづらいメーカーがあるのも事実です。

 その筆頭に挙げられるのがポルシェでしょう。

 ポルシェの代表車種「911」シリーズは、「カレラ」を基準グレードに、スポーティチューンの「カレラS」、高性能追求版「ターボS」、ロードゴーイングレーサー「GT3」と幅広くラインアップしています。

 911自体が、世界中のメーカーがベンチマークに据えるほどのスポーツ車なので、完成度の高さはいわずもがな。

 ターボやGT3は、そのチューニングカーといえるものなので、サードパーティに付け入る隙を与えません。

 しかし、そこに挑戦したのがドイツの「RUF」(ルーフ)です。ポルシェ専門のチューニングメーカーとして世界中で知られている存在です。

 いくらメーカー自身が完成度を高めたチューニングカーといえども、ユーザーの平均値に合わせているに過ぎないといえます。純粋なレーシングカーのように個人に全てをフィットさせることは、量産メーカーでは実現が困難なことです。

 RUFは、その部分を追求したサードパーティで、ポルシェをオーナー個々人にさらにフィットさせることをコンセプトに掲げています。チューニングという英単語本来の「調律」「同調」に忠実な姿勢がベースにあります。

 そしてRUFは、911のチューニングのノウハウをつぎ込んだコンバージョンキットのほかコンプリートチューニングカーも手がけています。

 「964型」といった過去の911はもちろん、最新の「992型」まで手がけています。

 パワーをはじめとした走行性能が向上していることはもちろん、“RUF車”として高い価値も認められているのがRUFならではの特徴。

 価値を高めるためには、単に切り貼りをするだけではなく、独自の創造性と信頼性がなくてはならないでしょう。

 そのためにはポルシェの髄まで知る必要があります。逆に言えば、RUFはポルシェに対する深い愛とリスペクトを持ったチューニングメーカーといえます。

Next日本円換算で約1億8600万円という高値で落札
Gallery 【画像】落札額は驚異の1億8000万円超え! RUF「SCR」を写真で見る(30枚)
「2段あたため」レンジがすごすぎるっ!? 最新レンジを徹底紹介
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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